不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

国際政治

ミハイル・ゴルバチョフ

最近色々とロシアについてふり返ってみました。私が高校時代に「冷戦の敵側」であるソ連に興味を持ったのはもちろん、あちら側に一風変わった政治家が登場したからでした。ミハイル・ゴルバチョフ氏です。1985年のことです。今までのソ連の政治家とは一線を…

一旦戦起こらば

最近、息子に尋ねたことがあります。もし敵が日本に侵略してきたらお前はどうするか?息子は少し考えてから「戦は無意味だからオレは逃げる」と言いました。最初は少し驚きましたが、実のところそれが一番よい選択のように思いました。私は武芸に志してから…

ロシア市民が政治を語る

私はコロナ禍以前に毎年来日していたロシア人同門とよく政治の話をしていました。何度か訪露した折にもよく政治の話をしました。そこで感じたことです。一部過去のブログと重複すると思います。 私が話した感じです。多分一般的なロシア人の多くは我々が高校…

ウクライナ侵攻3年目

今年の2月24日でロシアによるウクライナ侵攻が2年となり3年目に突入しました。正直ここまで長引くとは思いませんでした。何と言ってもウクライナはロシア民族発祥の地とも言われていますから、親戚のような国です。互いによく知った知人友人家族が住んでいる…

祖国を想う心

今年の正月は記録に残る最悪の事故と災害が重なりました。ひとつは日本航空166便と海上保安庁の航空機接触事故。もう一つは能登半島大地震。幸いにして前者はあれほどの大事故だったにも拘わらず、たった18分で400人近い乗員乗客を無事脱出させることに成功…

坂の上の雲

先週からNHKオンデマンドでスペシャルドラマ「坂の上の雲」を視聴しました。元々はスペシャル大河ドラマと名付けられる予定だったようなので、テイストは大河ドラマそのものです。 2009年から2011年まで足掛け3年、1話90分で13話が放送されました。普通の大…

信ありてこそ

先日、4年ぶりにロシアから親友が10歳の息子を連れてが来日しました。久し振りだったのと、現在の状況を考えると言葉に詰まりましたね。息子さんも大きくなって感慨深い思いでした。以前会った時は5歳ぐらいでしたか。 戦前はJALやアエロフロートでモスクワ…

義に還る

私が尊敬する人物の中にユダヤ人に関わった人が2人います。1人は杉原千畝領事、もう1人は樋口季一郎将軍。共に昭和時代の大日本帝国官僚です。どちらも本国がナチスドイツと同盟を結ばんとしているときにユダヤ人たちを避難させるために日本入国のビザを発行…

終戦78年に想うこと

先の大戦から78年が過ぎました。終戦時に20歳だった人も98歳です。各線戦においてある程度戦歴を重ねたベテランは多分、ほとんどが100歳を超えているでしょう。そしてその数はもう数えるほどでしょう。中学校時代と高校時代だったか、新聞の記事に日清戦争最…

銀河英雄伝説の言葉から

「銀河英雄伝説」において色々なキャラクターたちが政治や軍事についてなかなかおもしろいことを言っています。私はそれを書き留めたものを持っているのですが、昨今、ロシアのウクライナ侵略もあり、幾つか関連がありそうな語録をご紹介します。 - 政治は軍…

人類が最後に使った核兵器

78年前の今日は人類が長崎で核兵器を使用した最後の日です。 今日の日本人の観点からすれば、人類を滅ぼす恐れのある兵器を過去78年間どの国も使用しなかったという事実の方が、どこかの国が過去に使用したという事実よりも重要です。 未だに78年前の米国を…

78年目の広島に寄せて

「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」 広島平和記念公園の慰霊碑に刻まれているこの言葉は恐らく多くの日本人は知っていることでしょう。 ところで不思議なことに、この文には主語がありません。これについては過去さまざまな議論がされてき…

和に悩む

先日、FBのとあるグループに和についての日本人の考えを何気なく投稿したところ、あっという間に700人近くの方から「いいね」を頂き恐縮してます。善悪よりも和を上位において優先度が高いというようなことで、日本人であれば意識的無意識的に日頃から遵守し…

哀しき国

私は30年以上前から結構海外には行っている方ですが、実は訪れている国の数自体は大して多いわけではありません。滞在が数時間のトランジットを除くと;アメリカ(本土とサイパン島)オーストラリアロシア中国(本土と香港)ニュージーランドドイツギリシャ…

ロシア国民に関する考察

私は2010年に初めてロシアを訪れてから、2019年までに平均年1回訪れました。なのでトータル10回程度でしょうか。またそのうち数回を除き、ほとんどがいわゆるホームステイでした。恐らくロシアでホームステイをした方は日本人にはかなり少ないと思います。そ…

鬼滅の刃と竈門炭治郎が生きた時代

ここ最近、何となく再び「鬼滅の刃」をNetflixで視聴しはじめました。人を喰うという点では「進撃の巨人」も同じなんですが、あっちはあまりにもディストピア感が強くて私は結局シーズン1までしか観てません(笑) ま、「鬼滅の刃」の内容に関してはかなり良く…

開戦1年

開戦当初はロシア軍の破竹の勢いで数週間の内にキーウは陥落して例によってまたロシアの野望の犠牲になるのかと思いましたが、さすがに西側諸国の堪忍袋が切れたようです。結構多くの国がロシアは火蓋を切らないと見ていましたが、アメリカは始めると主張し…

人狩

昨夜、大都市ですら、軍や警察が巡回して無差別に若い男に召集令状を手渡しているというニュースを聞き、露国武友に以下のメッセージを送りました。*******************************************「今のロシアでは、モスクワやサンクトペテルブルクなどの大都…

安倍元総理の国葬

国葬とは国に功労があった人が亡くなった際に、国費を使って国家儀式として行われる葬儀です。戦前では色々規定がありましたが、戦後はその定義がなくなり、あまり行われなくなりました。 さて、この「国に功労があった」かどうかですが、民主主義国家ではそ…

ロシア軍の敗走

現代戦は基本的に数学です。或いは経済と言っても良い。1人の天才指揮官や優秀な1部隊、少数の一頭抜きん出た高性能兵器などで戦局はまず挽回しません。天才指揮官の采配が冴えたのはせいぜい19世紀まででした。ナチスドイツなどは当時1世代抜きん出ていたジ…

朝令暮改

どうも現政権は国際世論と国内世論の風見鶏としか思えない。特にコロナ禍の対応があまりにもお粗末過ぎる。最もこれは日本人独自の気質も相俟って問題を難しくしている気がしなくもない。 昨日、10月から海外観光客の上限を撤廃、個人旅行も許可するというと…

英国エリザベスⅡ世女王陛下ご逝去

今朝は3時頃にトイレに行きたくなり用を済ませて、何気にスマホを開いたところ、英国エリザベスⅡ世女王陛下がご逝去されたというニュースが目に入ってすっかり目が覚めてしまいました。享年96歳で在任70年という、ちょっと普通の人には想像ができない長さで…

安倍元総理の国葬について

今朝の朝食時にたまたま息子と安倍元総理の国葬についても是非を話しました。息子的には「やってもいいんじゃない」だそうです。理由は;1.一般市民からしてみたら数億円は大金でも、日本の国家予算で考えると微々たるもの。政府はそれ以上に無駄な出費をし…

国際連合という幻想

バイデン大統領が先日来日しました。そして驚くべき事に日本に対して常任理事国入りを支持したとのこと。これは歴史的な発言だと思います。どのくらいの日本人がこの発言を好意的に受け止めたのか分りませんが、もしどこかでアンケート調査などをしていたら…