不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

戦死者は数ではない

私は戦史関係を調べるのが好きな関係で、その中で「戦死者数」を比較することもあります。もちろんいい大人なので死者は単なる数値ではない事は概念として理解してますし、戦争のむごさも戦争を体験した親から聞いて良く理解していたつもりでした。しかし一…

一人の戦死

ロシアの友人たちと親交を持ってから17年ぐらいになるでしょうか。その間に何度かロシアに観光に行ったり、逆に彼らが日本に来たりしていました。人の固定観念というか先入観というものは恐ろしいもので、メディアや映画、ドラマのロシア人と実際のロシア人…

有朋自遠方来

当流は日本国内では知る人ぞ知るレアな流儀ではありますが、海外では多分現代武道を除く流儀の中では一番有名な流儀ではないでしょうか。私が聞いた話では世界で80ヶ国以上もの国に公称50万人程度の門下生がいるのだそうです。そういうことで16歳の時から世…

大和の伝道者たらんとして

お題「20年後どうなってる?」 大上段に構えてしまったお題ですが、何のことはありません、人気のお題からたまたま見つけてきただけです(笑) 20年後だと75歳、多分その頃には禅の修行も一段落するでしょうから、世界のあちこちを尋ね歩いて日本の武芸や禅仏…

立志ということ

「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」これは史記に出てくる言葉です。意味はツバメや雀のような小鳥に鴻(つまり大きな鳥)の志が分かろうはずはない、ということです。高校生ぐらいから好んでこの句をよく使っていました。ま、高校生時分は多分にヒロイズムに…