不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

坐る

私の禅の修行は2002年、32歳の時から始まり、今に至っています。始めたきっかけは別段武芸とは関係はありません。よく巷では剣禅一致という言葉もありますが実際はどうでしょうか、人それぞれだと思います。江戸時代、武士が皆禅をしていたわけではありませ…

ウインカー問題ほか

ここ数年の話ですが、最近は自動車のウインカーを出さないか、曲がる直前に出す愚か者が大変多くなっている気がします。本当に曲がる瞬間に一瞬だけ点滅(というか点灯というレベル)させる程度とか。原付を使っている私には本当に危険に感じます。ここ1,2…

葉月二十一日稽古所感

昨日の稽古は弟子1人のみ。崩しについて徹底的に稽古をしました。個人的には崩しの技法は技の手順に関わる技法や知識よりも重要と考えています。 自分は限りなく安定して流れるような均衡の中にあり、相手は立ち直ることすらできずひたすら崩れ続ける状態に…

老いについて

最近、「老化」についてちょっと考える機会がありました。もちろん自分自身については時折ふと頭をよぎりますが、今回は自分の師匠の話。 先日、稽古の後に先生の運転で最寄駅まで乗せていってもらいました。昔はよく駅まで乗せていってもらったものですが、…

葉月十七日稽古所感

本日は久し振りに弟子が揃った。 そしてイレギュラーに稽古時間を4時間とした。 受身稽古に1時間を費やす。当流に於いて受身は技の一部、術の一部であり、技を受けたときの対処法以上であるため、初心者には必須の技術だからである。 次に体練、体幹と重心、…

山岡鉄舟居士

一番尊敬している武士は誰かと訊かれると、私の場合は山岡鉄舟と答えています。彼は天保7年6月10日〈1836年7月23日〉に産まれて明治21年〈1888年〉7月19日に53歳で亡くなりました。丁度今の私と同じ年齢です。彼は32歳の時に明治維新を迎えており、徳川幕府…

終戦78年に想うこと

先の大戦から78年が過ぎました。終戦時に20歳だった人も98歳です。各線戦においてある程度戦歴を重ねたベテランは多分、ほとんどが100歳を超えているでしょう。そしてその数はもう数えるほどでしょう。中学校時代と高校時代だったか、新聞の記事に日清戦争最…

一座の功

白隠禅師和讃という臨済宗の坐禅会でよく唱和されるお経の一節にこのようなものがあります。 一座の功をなす人も積し無量の罪ほろぶ(たった一度の坐禅ですら、今まで犯してきた全ての罪が消え去る。) 坐禅の功徳を説いたものですが、私は32の時からかれこ…

銀河英雄伝説の言葉から

「銀河英雄伝説」において色々なキャラクターたちが政治や軍事についてなかなかおもしろいことを言っています。私はそれを書き留めたものを持っているのですが、昨今、ロシアのウクライナ侵略もあり、幾つか関連がありそうな語録をご紹介します。 - 政治は軍…

人類が最後に使った核兵器

78年前の今日は人類が長崎で核兵器を使用した最後の日です。 今日の日本人の観点からすれば、人類を滅ぼす恐れのある兵器を過去78年間どの国も使用しなかったという事実の方が、どこかの国が過去に使用したという事実よりも重要です。 未だに78年前の米国を…

78年目の広島に寄せて

「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」 広島平和記念公園の慰霊碑に刻まれているこの言葉は恐らく多くの日本人は知っていることでしょう。 ところで不思議なことに、この文には主語がありません。これについては過去さまざまな議論がされてき…