不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

末席を頂くということ

よく武芸において、武門の門下であるという言い方をこのように言うことがあります。 「それがしは当流の末席を僅かに汚しているだけの身でございます」 私はなかなかこの言い回しが好きで、自己紹介でやむなく武芸をしていることを明かさねばならないときは…

空気を演じる

声優の肝付兼太氏が他界されたそうです。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。「ドラえもん」の初代スネ夫などで知られていますが、個人的にはやはり「銀河鉄道999」の車掌さんが一番印象深い。 Wikipediaにあった肝付さんの記事で、なかなか興味深いエピソー…

重く扱う 味ひをしれ

昨日のブログには見る側の心得として長々とつまらぬ事を書いてしまいましたが、今日はその逆、見られる側の心得をちょっと書いてみたいと思います。 その人の立居振舞というのはある意味一生モノで、大人になってからは早々たやすくは直りません。これはもう…

見取り稽古のこと

「見取り稽古」という言葉すら、昨今あまり聞かなくなりました。 文字通り見て覚える。観察する稽古です。 ぱっと見ただけで分かるものかと言われそうですが、逆に見てもいないことをするのはもっと分からないのも真理です。 古来から日本の伝統芸能ではこの…

予知より日々の点検

私は会社で製品の他に補用部品の輸出も担当していて、部品発送の時は部品センターで作業をします。 部品センターの中二階には部品発送用のダンボールが大量に積まれているのですが、時折危ないなと思ったときなどはセンター長にさりげなく意見したり、自分で…