不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2020-01-01から1年間の記事一覧

日々是好日

この言葉はよく茶室や禅で使われる言葉ですが、今年は良くこの言葉を国内外の友人に送った気がします。字面を見ると「毎日毎日、いい日だなぁ」みたいな語感がありますが、そうであり、同時にそうではありません。臨済宗中興の祖、白隠禅師は駿河湾にある寺…

千化万変

宇宙の話。 「宇宙戦艦ヤマト」で宇宙戦艦ヤマトは地球からイスカンダルまで長大な旅をして往復した。 しかし実はあれはかなり難しいミッションである。 何故なら・・・ 地球は自転している。 地球は公転している(太陽周囲)。 太陽系も回転しながら移動し…

銀河系

宇宙人はいるかいないかという話。 私は「いる」と思っている。確実に。 ただ、「宇宙戦艦ヤマト」みたいにどちらかがどちらかを侵略したり、「スタートレック」に出てくる惑星連邦のように百を超える知的生命体の連合体になることはないかも知れないと思っ…

臘八示衆 / Rohatsu Jishu 7

【The seventh day】 The 7th day night, Hakuin-zenji said that if there is the person becoming the monk from the clan, all of his clan will transmigrate to heaven. But he has to be true monk. In short, if you swear to Shigu-seigan(Four wear…

臘八示衆 / Rohatsu Jishu 6

【The sixth day】 The 6th day night, Hakuin-zenji said that when Eizai zenji(the founder of Rinzai-sect in Japan) went to China, he got sick because of heat. At that time, a Chinese old man recommended to drinking tea to Eiza zenji, soon h…

臘八示衆 / Rohatsu Jishu 5

【The fifth day】 The 5th day night, Hakuin-zenji said that usually, the longest Sesshin(intensive shugyo) is 120 days, the middle is 90 days and the shortest is 80 days. All of disciples determine to begin the shugyo for clarifying the tr…

臘八示衆 / Rohatsu Jishu 4

【The fourth day】 The 4th day night. Hakuin-zenji said there are 6 steps for Susokukan(counting breathing). It is Su(counting), Zui(Always), Shi(stop), Kan(observation), Jo(purification). *These steps are used in Tendai-shu. To enter to Z…

臘八示衆 / Rohatsu Jishu 3

【The third day】 The third day night, Hakuin Zenji said that the essence of Buddha's philosophy is continuing from master to disciple. It was called as "Dendo no Bosatsu"(The Bosatsu of Dendo). Dendo means Buddhism torch relay, Bosatsu me…

臘八示衆 / Rohatsu Jishu 2

【The second day】 The second day night. Hakuin zenji said there is the words in Ryogonkyo sutra, if you reach to the way of truth, the void of the all direction will disappear. There is the guardian god and evil at the place for shugyo. F…

臘八示衆 / Rohatsu Jishu 1

【The first day】 The first day night, Hakuin zenji said that disciple who is going to shugyo have to spread thick cushion and sit as Kekka-Fuza, Lotus position. Put on relaxed clothes and straighten your backbone for making good posture. …

臘八座禅会最終夜

本日は臘八座禅会の最終日でした。 今年は久々に長く坐ってみたくなり、たまにやる7日間で48炷、24時間坐るというのを目標と致しました。 久々にやってみるとこれがなかなかキツい。4日までは全部結跏趺坐でやってきましたが、5日目からはとうとう自宅で坐る…

臘八大接心

禅宗では12月1日から8日明け方まで、僧堂で最も苦しいとされる「臘八大接心」という修行期間があります。その間、修行僧は睡眠時間1.2時間ぐらい(昔はホントに寝なかったらしい)で、それ以外は坐禅と参禅(師匠に公案の見解を述べる)だけをします。私が師…

鬼はいずこに

今年は「鬼滅の刃」が日本国内のみならず、アジアを中心に遠く西洋にまで影響を及ぼしているようで、驚いています。 一風変わった鬼退治の話ですが、成敗される鬼にもそれぞれ深い事情があって、同情すべき点も多く、実際主人公の竈門炭治郎くんは本当にこの…

一芸は万芸に通ず

流行に乗り遅れまいと、先日アマゾンプライムビデオで「鬼滅の刃」を視聴しました。個人的にはまずまず面白かったと思った次第ですが、その中で1人のキャラに注目しました。 それは・・・我妻善逸くん(笑)・・・ 鬼殺隊の隊員は皆、複数の技を駆使して鬼を撃…

古の音

私はよく、古の音に思いを馳せることがあります。 と言っても音楽とかではなく、日常生活で発生する普通の音、雑音の類です。 現代の社会生活からあらゆる機械音を差し引いたら江戸時代と同じ生活音になるかと言えば否です。多分全く違います。現代の私たち…

言霊

勤めている会社に1人の社員がいる。 比較的よく同じ場所で働くのだが、いつも 「あ~忙しい忙しい」 「なんでこんなにやることが多いんだ」 「ホントに休む間もない」 「全然手が回らないよ」 「毎日毎日ストレスがたまる」 などなど、ひっきりなしに口にし…

極める

最近、稽古に於いて想うところがある。 段階を踏んで稽古をせねばならないのは言うまでもないが、その人の資質を大成させる要素はこれではないかと思うものだ。 それは 「いち早く死ぬまでに到達すべき境地を理解し、明確にし、それに到達するための手段や理…

流水の如く

武芸と格闘技の優劣を論じるのは全く以て意味が無い。 それは例えば車の世界でF-1と乗用車、どちらが「いい車」かを論じているようなものであるからだ。 ちなみに流派の優劣も意味が無い。ホンダが良いかトヨタが良いかなど、人それぞれだからだ。 格闘技に…

異文化に触れる

「リエントリーショック」という言葉があります。日本から海外に行き、異国の文化にショックを受けるのが「カルチャーショック」、でしばらく海外に滞在して帰国したときに日本の文化を再認識したときに起こるのが「リエントリーショック」なのだそうです。…

そしてネコがいなくなった

我が家には6歳になる三毛ネコがいます。 父ネコと母ネコも餌付けをしていたことがあり顔なじみでした。 で、生まれた時に縁があって見る機会があり、あまりに可愛い三毛猫だったのでお願いして家族に迎え入れました。(本当に両親の前でお願いして承諾の合図…

自らの脚で

人類史で言えば、ヒトはごくごく最近までは徒歩で移動していました。 機械が仕込まれた乗りものが使われるようになったのはここ150年ぐらい。 それ以前は馬や帆走船でしたが、それとて利用していた人は全体のごく僅か。 現代のように誰でも使えるような公共…

臥龍待雲

先月から道場の稽古に復帰しました。 半年近く道場に行かなかった計算になります。 20代の頃が実はそのような感じでした。 20代前半は3年半ほど米国に留学、今思えば近所にあったかも知れない当流の道場に行けば良かったのですが、まだまだIT時代を迎えてお…

徒然と

今年に入ってからふとまた、指南をしようかと思いきや、コロナウイルスによって見事に中止に追い込まれてしまった。 のみならず今年は珍しく海外に3回ほど出掛ける予定だったが、それもまた中止になるなど、飛躍する年をことごとく打ち砕かれてしまった感あ…

バルトの楽園

先ほど松平健主演の「バルトの楽園」を観た。評判に違わず大変素晴らしい作品だった。何にも増して素晴らしいのはこれは実話だったという事。日本は第1次世界大戦では連合国であったが、欧州諸国に較べるとそれ程動員したわけでもなく。実際は数万の陸軍を中…

耐え忍ぶ

新約聖書には数カ所、「忍耐」という単語が出てくる句がありますが、私はこの2句が気に入っています。 私は英語版も読みましたが、この2つについてはどちらも「standing firm」という語が使われています。我慢と言うより毅然とするのような意味合いでしょう…

恥の文化

恥の概念は日本人だけと言われているが、実際に米国と豪州に住んでみてそんなことはないと思ったものだ。一般的通念として恥というのはどの国にもある。ただ日本の恥とそれ以外とでは何が違うのか、思いついたことを徒然と。 まずタイムスケール。先祖とか子…

東京大空襲75周年目

今から75年前の今日、東京にて米軍による大空襲が行われて10万人以上の一般市民が殺害されました。東京大空襲のみならず連合軍は欧州に於いても大規模な絨毯爆撃を行っており、軍人による一般市民の殺害という点では実はかなりの数になります。ナチスドイツ…

通勤時間と有給休暇

今の会社の雇用条件の悪さに時折FBで愚痴を言ってますが、しばらくは辞める気もなく。 理由は簡単で二つ。一つは「通勤時間の短さ」、もう一つは「有給休暇の取りやすさ」。 12年前に今の会社に転職する際は色々考えました。海外の同門たちにも意見を求めま…

最近の日本社会について

最近、ふと思うことがあります。 日本と特に欧米圏での労働者の質についてです。 実際に海外の友人知人らと長年交流を持った経験と、米国留学と豪州赴任から得た体感としてですが。 ステレオタイプになってしまいますが日本人労働者は概して勤勉で誠実、真面…

碧呟聲 -庵-

私の武号は不動庵 碧洲齋(ふどうあん へきしゅうさい)です。 時折武友から道場名を頼まれたりすると「庵」を付ける事も多い。 庵とは質素な小屋を指します。私の場合は不動明王がいる庵という意味です。 不動明王は私の生まれ本尊で、初めて禅の手ほどきを…