不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

歴史

小幡さくら祭り

昨日は群馬県甘楽町の小幡さくら祭りに同門と参加して参りました。あいにく桜の開花が間に合わず、桜なしの祭りでした。残念。去年やコロナ禍前のここ最近の祭りでは大抵咲いていたのですが、久々の空振り。しかしながら気温は高めで甲冑装備を終えたあとは…

ミハイル・ゴルバチョフ

最近色々とロシアについてふり返ってみました。私が高校時代に「冷戦の敵側」であるソ連に興味を持ったのはもちろん、あちら側に一風変わった政治家が登場したからでした。ミハイル・ゴルバチョフ氏です。1985年のことです。今までのソ連の政治家とは一線を…

ロシア市民が政治を語る

私はコロナ禍以前に毎年来日していたロシア人同門とよく政治の話をしていました。何度か訪露した折にもよく政治の話をしました。そこで感じたことです。一部過去のブログと重複すると思います。 私が話した感じです。多分一般的なロシア人の多くは我々が高校…

SHOGUNを観て

今朝、ディスニー+独占放送中のリメイク版「SHOGUN」を視聴しました。 旧作は部分的にしか覚えてませんが、小学生が観ても何かちょっといびつな日本文化、歴史が描かれていて何か気持ち悪いものを感じていました。そしてこれがその時西洋人が知っている日本…

ウクライナ侵攻3年目

今年の2月24日でロシアによるウクライナ侵攻が2年となり3年目に突入しました。正直ここまで長引くとは思いませんでした。何と言ってもウクライナはロシア民族発祥の地とも言われていますから、親戚のような国です。互いによく知った知人友人家族が住んでいる…

未だ燃ゆる魂

本日は久々に日本武道館で行われる恒例の古武道演武大会を見に行きました。今年は日本古武道協会設立45周年記念、回数としては第47回を数えるそうです。 今年は35流儀が参加しました。少々残念なのはいつも大トリの鹿島香取のうち、鹿島新当流が参加しなかっ…

祖国を想う心

今年の正月は記録に残る最悪の事故と災害が重なりました。ひとつは日本航空166便と海上保安庁の航空機接触事故。もう一つは能登半島大地震。幸いにして前者はあれほどの大事故だったにも拘わらず、たった18分で400人近い乗員乗客を無事脱出させることに成功…

坂の上の雲

先週からNHKオンデマンドでスペシャルドラマ「坂の上の雲」を視聴しました。元々はスペシャル大河ドラマと名付けられる予定だったようなので、テイストは大河ドラマそのものです。 2009年から2011年まで足掛け3年、1話90分で13話が放送されました。普通の大…

パリピ孔明最終回

先ほど「パリピ孔明」最終回を視聴いたしました。なかなか胸打つものがありました。私はかれこれ40年近く諸葛孔明を尊敬してきましたから、こんなあり得ないフィクションドラマでも感銘を受ける方です。アニメはサマーソニア前で終わってしまいましたが、ド…

ゴジラ -1.0

短期間に同じ映画を2回も観るケースは滅多にありません、もちろん。しかしこの「ゴジラ -1.0」はそれ程までに大変面白い作品でした。実写、アニメ問わずゴジラ映画の中では多分一番おもしろかったと思います。ストーリーがゴジラでなくとも楽しめる作品とい…

柴堆三国志

私は高校1年生の時から三国志が好きでしたが、中でも一番好きだったのが・・・曹操(笑) 劉備はあまり好きではないです。曹操は軍人、政治家、文人、父親として劉備よりもはるかに器が大きく優秀でしたので。既にその頃から中国では曹操や始皇帝について再評…

古の故郷

古くからその苗字を名乗っていた場合、その苗字は元々地名であった可能性が高いという話を以前YouTubeで見たことがありました。それで数日前からふと思い出してちょっと調べてみようと思った次第です。 我が中代一族は鎌倉時代は三浦氏の流れを汲む石井長勝…

義に還る

私が尊敬する人物の中にユダヤ人に関わった人が2人います。1人は杉原千畝領事、もう1人は樋口季一郎将軍。共に昭和時代の大日本帝国官僚です。どちらも本国がナチスドイツと同盟を結ばんとしているときにユダヤ人たちを避難させるために日本入国のビザを発行…

武道と忍法

武道という言葉は実は明治時代になってから作られた造語です。それ以前は武芸とか武術とか、そんな感じで呼ばれていました。作られたきっかけは、明治時代になって西洋式軍制が採用され、いわゆる武士の兵法は不要になったため。そもそも戦国時代以後、大規…

山岡鉄舟居士

一番尊敬している武士は誰かと訊かれると、私の場合は山岡鉄舟と答えています。彼は天保7年6月10日〈1836年7月23日〉に産まれて明治21年〈1888年〉7月19日に53歳で亡くなりました。丁度今の私と同じ年齢です。彼は32歳の時に明治維新を迎えており、徳川幕府…

終戦78年に想うこと

先の大戦から78年が過ぎました。終戦時に20歳だった人も98歳です。各線戦においてある程度戦歴を重ねたベテランは多分、ほとんどが100歳を超えているでしょう。そしてその数はもう数えるほどでしょう。中学校時代と高校時代だったか、新聞の記事に日清戦争最…

銀河英雄伝説の言葉から

「銀河英雄伝説」において色々なキャラクターたちが政治や軍事についてなかなかおもしろいことを言っています。私はそれを書き留めたものを持っているのですが、昨今、ロシアのウクライナ侵略もあり、幾つか関連がありそうな語録をご紹介します。 - 政治は軍…

「虎の巻」は何処に

先日、海外同門から面白い質問を受けました。「『虎の巻』はどこで見つけることができますか?」おかしみを感じつつもなかなかに味のある質問であるとも思った次第です。 『虎の巻』とは古代から中国にて代表される兵法書、すなわち「孫子」「呉子」「尉繚子…

國肇之地

20日に広島を出立して新幹線で大阪まで来ました。予約していたホテルにチェックインを済ませてから現地の同門武友と会って食事。関東以外の同門と関東以外で会うのは初めてですね、国内は。その武友、実は気功師なんですよ。言い方合っているのかな?要する…

ヒロシマ

呉から一路広島に戻り、30年以上ぶりぐらいに留学時代の友人と再会しました。留学時代、よく旅行に行った間柄でした。天気も良かったので近くの公園で積もる話をしましたが、会った時間が15時過ぎだったので翌日の昼にまた会うことにしました。 翌朝は早朝に…

戦艦大和の故郷

福山市を早朝に発ち、一路新幹線で広島駅に向かい、そこからローカル線で呉市に向かいました。かの戦艦大和が建造された地ということで「宇宙戦艦ヤマト」の音楽を聴きながら気分を爆上げしました(笑) ちなみに呉駅のメロディーはもちろん「宇宙戦艦ヤマト」…

人狩

昨夜、大都市ですら、軍や警察が巡回して無差別に若い男に召集令状を手渡しているというニュースを聞き、露国武友に以下のメッセージを送りました。*******************************************「今のロシアでは、モスクワやサンクトペテルブルクなどの大都…

ギリシャ見聞録 3

私が訪れたギリシャ第2の都市テッサロニキはアテネとはオリュンポス山と湾を挟んで北側にあります。アテネには行ったことはありませんが、アテネほど観光地ではないのでその分犯罪も少なく、割と普通の街のようです。人口は周辺を合わせても80万人程度、ギリ…

ギリシャ見聞録 2

ギリシャとギリシャ人について。ギリシャ自体は言うまでもなく日本よりも遥かに古い文明です。これがちょっと悔しい(笑) 「紀元前数世紀前の遺跡」がその辺にゴロゴロしていますし(本当に街中あちこちに散在してます)、場合によっては触れたりできます。と…

ロシア軍の士気

ロシアに行った時に何度も見た光景について。ロシアの政治の腐敗とか、色々言われてはいますが普通に生活する分には他の西洋国家とほとんど変わりはありません。あくまでぱっと見ですが。 ただ何点か「ん?」となったものはあります。ひとつは警察官の勤務態…

日本国紀

昨日、百田尚樹さんの「日本国紀」をようやく読み終えました。以下所感です。 やはり扱っているものが扱っているものだけに、1人でまとめ上げるのはチト荷が重かったのでは?新版はずいぶん修正されたところが多いと聞きますが、それでも私がそれ程詳しくな…

自らを勘定に入れる勿れ

私の禅の師匠が良く言う言葉です。「何かをするとき、自分を勘定に加えて物事を成すとたいていうまく行かない。」 「滅私奉公」とは戦時中に使われた便利な言葉ですが、出典は古代中国の書籍「戦国策」からです。戦国策という書籍自体、中国の春秋戦国時代に…

論語

昨今は「青天を衝く」で論語がクローズアップされていますね。とてもよいことです。 私が中国思想にハマったのは高校に入ってすぐでした。たまたま何気に読んだ守屋洋先生の中国武将列伝が大変面白く、そのシリーズ、説客、覇者、各列伝をすぐ読みましたが、…

渋沢栄一の故郷

土曜日は息子と二人で深谷市に行ってきました。現在大河ドラマで放送されている主人公、渋沢栄一の故郷です。同じ埼玉県とは言え草加市は東京に接しており、方や深谷市は群馬県と接しています。2時間弱かかりました。今回車は珍しく軽自動車ではなく、日産ノ…

戦争のリアリティー

「戦争体験者の話を聞く」今となってはこれは「戦時中に生存していた人たちの体験談を聞く」ぐらいの意味になっているように思います。先の大戦当時に実戦に参加した人が20歳だったとしたら、現在は96歳、士官学校などを出て、数年従軍したというレベルの士…