不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

大晦日の総括

8月以後、ブログを更新していませんでした。あまり不特定多数に知らせねばならない理由が見当たらなかったからです。今後、ブログは閉鎖するかも知れません。その代わりフェイスブックに投稿して、Facebookのアカウントがなくても閲覧できる一般公開にしよう…

風呂文化を世界に

以前、海外でホームステイした際、珍しくきちんとしたバスタブがあったので折角だから入ろうと思い立ったものの、結局止めました。理由はバスタブはよく洋画に見られるような床に設置されたものでしたが、シャワーから距離がある(笑) またお湯を入れるにして…

ペット保険顛末

先月頭にうちのネコが体調を崩して医者に診てもらったところ、いわゆるネコの風邪だったそうな。で、早速数ヶ月前に加入したSBIいきいき少短ペット保険に請求しようとして愕然となった。LINEで請求できるのは基本完治してから半年後という意味不明な縛り。通…

海外から見た日本の姿

貿易業をされている方はご存じかも知れません。 主に全アジア地域や中東地域の顧客とメールのやり取りや会話をするとき、日本語での敬称に当たる「さん(san)」を付けて呼ぶ方が圧倒的に多い。例えばメールでも「Dear ○○ san」という形で使われます。昨今は日…

トイレ

海外に行くと恐らくほとんどの日本人が思う処是在りというのはトイレ事情だと思います。基本的には郷に入れば郷に従え、というスタンスですが私がいつも思うのはともかく海外の便器はどう考えても量産性しか考慮していなかったり、機能性を無視して無駄に変…

朝食

息子が保育園年長ぐらいの時から大学に入学してしばらくの間まで、14年近くはいつも息子と二人だけで朝食を取っていました。作るのは私で、食後の皿洗いは息子が小学生までは私がやっていましたが、中学校ぐらいからは息子にやらせるようになりました。今で…

平和と安全について考える

毎年この時期になると日本は「平和について考える」ようになります。平和と安全について私も私なりに考えていますが、絶対的平和というのはもはや天国でも無い限りは難しいように思います。 平和というのはもちろん世界のどこにでも争いがない状態のみならず…

劫即刹那

「劫」とはよく「未来永劫」などにも使われる表現ですが、原典は仏教における最長の時間の長さで「43億2千万年」を指します。ほぼ永遠を意味するような感じでしょうか。「刹那」もよく使われる時間の表現ですが、これもまた原典は仏教で、1/75秒であるという…

戦死者は数ではない

私は戦史関係を調べるのが好きな関係で、その中で「戦死者数」を比較することもあります。もちろんいい大人なので死者は単なる数値ではない事は概念として理解してますし、戦争のむごさも戦争を体験した親から聞いて良く理解していたつもりでした。しかし一…

一人の戦死

ロシアの友人たちと親交を持ってから17年ぐらいになるでしょうか。その間に何度かロシアに観光に行ったり、逆に彼らが日本に来たりしていました。人の固定観念というか先入観というものは恐ろしいもので、メディアや映画、ドラマのロシア人と実際のロシア人…

有朋自遠方来

当流は日本国内では知る人ぞ知るレアな流儀ではありますが、海外では多分現代武道を除く流儀の中では一番有名な流儀ではないでしょうか。私が聞いた話では世界で80ヶ国以上もの国に公称50万人程度の門下生がいるのだそうです。そういうことで16歳の時から世…

大和の伝道者たらんとして

お題「20年後どうなってる?」 大上段に構えてしまったお題ですが、何のことはありません、人気のお題からたまたま見つけてきただけです(笑) 20年後だと75歳、多分その頃には禅の修行も一段落するでしょうから、世界のあちこちを尋ね歩いて日本の武芸や禅仏…

立志ということ

「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」これは史記に出てくる言葉です。意味はツバメや雀のような小鳥に鴻(つまり大きな鳥)の志が分かろうはずはない、ということです。高校生ぐらいから好んでこの句をよく使っていました。ま、高校生時分は多分にヒロイズムに…

大いなる和と為す

当流は外国人の比率が大変多いことでよく知られています。私が所属する道場でも半分近くが在日外国人です。元々日本に働きに来ていて、そこで当流を知ったという人もいれば、本場の日本で稽古がしたいが為にわざわざ日本に移住したという人もいます。私はそ…

シーシュポスの岩か三昧か

ここ最近、ご縁あって時折、座禅会に通っている寺の作務をしています。格式ある禅寺で、僧堂があってもおかしくないほど大きな寺院です。寺には老師以下2人の常住がいますが、それ以外にも週末は4-6人ぐらいのお坊さんが近隣から法事の手伝いにやってくるほ…

望みを抱いて

私が卒業した高校は入学時はまだ創立されてから7年ぐらいでまだ新しかったのですが、校舎にこのような言葉が掲げられていました。 「望みを抱いて喜び艱難に耐える」 出典について一度だけ校長が言及しただけでしたが、とても印象深かったので良く覚えていま…

小幡さくら祭り

昨日は群馬県甘楽町の小幡さくら祭りに同門と参加して参りました。あいにく桜の開花が間に合わず、桜なしの祭りでした。残念。去年やコロナ禍前のここ最近の祭りでは大抵咲いていたのですが、久々の空振り。しかしながら気温は高めで甲冑装備を終えたあとは…

歩く

昨日、いつも座禅会で通っている禅寺に徒歩でチャレンジしてみました。やはり日頃から足腰を鍛える機会が少なく、たまには長距離を歩いてみようという考えでした。家から寺までは約12キロあります。いつも使っている原付ですと30分足らずです。行程の7割近く…

継続すること

昨晩の稽古の折、弟子と話した内容です。私は20代の頃、海外留学や海外赴任、地方赴任のため何度か全く道場の稽古に参加できなかった時期がありました。20代というと一番の伸び盛りですからストレスがたまります。仕事でもストレスを抱えていましたが、とに…

久々のスマホ代替わり

最近、スマホの充電があまり安定せず、しかも電力消費が早く1日ちょっとしか持たなくなってきたので久し振りにスマホを変更しようと思い立ちました。 ガラケーからスマホに替えたのは2016年3月、最初の機種は富士通アローズでした。しかしながら2年経つか立…

師走

週末、いつも坐禅会に行っている寺に宿泊して作務を行いました。普通はなかなか寺に宿泊する機会はないと思いますが、禅僧の生活の一端を知ることができます。広大な境内にある庭の手入れや墓地の清掃、大きな坐禅堂の掃除など、なかなかハードな仕事が多く…

断じて行えば

「断じて行えば鬼神もこれを避く」これは中国春秋戦国時代でよく使われた諺です。諸子百家の書物や史書によく出てきます。一大憤志を以て決死の覚悟で行えば、鬼神すらそれを恐れて妨害しようとは思わなくなるという意味のようです。当時流行した諺だったよ…

ミハイル・ゴルバチョフ

最近色々とロシアについてふり返ってみました。私が高校時代に「冷戦の敵側」であるソ連に興味を持ったのはもちろん、あちら側に一風変わった政治家が登場したからでした。ミハイル・ゴルバチョフ氏です。1985年のことです。今までのソ連の政治家とは一線を…

コロナに罹った

先週の水曜日3月6日、帰宅前後に熱があるのを感じて帰宅後に薬を飲んですぐに寝たところ、翌朝には平常だったのでそのまま出社。ところが夕刻からまた熱が出てきた感じがしたので退社後にクリニックに直行しました。で、検査をしたところコロナ陽性、コロナ…

宿命と運命

私は割と宿命を信じています。人には必ず何かしらの宿命があると信じています。いや、生きとし生けるすべての生き物のみならず、自然、人工を問わず作られたものにすら宿命はあると思っています。それは決まった何かの姿や形になるべきものなのか、何かに作…

小我のものさし

昨今よく「○○ガチャ」という言葉が使われます。よく聞くのは「親ガチャ」でしょうか。つまり自分の才覚や努力では到底埋めることのできない格差が誕生時にすでにある、という意味だそうです。大会社社長の子供として生まれた場合と、ギャンブルばかりする親…

一旦戦起こらば

最近、息子に尋ねたことがあります。もし敵が日本に侵略してきたらお前はどうするか?息子は少し考えてから「戦は無意味だからオレは逃げる」と言いました。最初は少し驚きましたが、実のところそれが一番よい選択のように思いました。私は武芸に志してから…

ロシア市民が政治を語る

私はコロナ禍以前に毎年来日していたロシア人同門とよく政治の話をしていました。何度か訪露した折にもよく政治の話をしました。そこで感じたことです。一部過去のブログと重複すると思います。 私が話した感じです。多分一般的なロシア人の多くは我々が高校…

SHOGUNを観て

今朝、ディスニー+独占放送中のリメイク版「SHOGUN」を視聴しました。 旧作は部分的にしか覚えてませんが、小学生が観ても何かちょっといびつな日本文化、歴史が描かれていて何か気持ち悪いものを感じていました。そしてこれがその時西洋人が知っている日本…

ウクライナ侵攻3年目

今年の2月24日でロシアによるウクライナ侵攻が2年となり3年目に突入しました。正直ここまで長引くとは思いませんでした。何と言ってもウクライナはロシア民族発祥の地とも言われていますから、親戚のような国です。互いによく知った知人友人家族が住んでいる…