不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2019-01-01から1年間の記事一覧

矛盾と教外別伝

最近、ずっと引っかかっていた命題がある。 それは「韓非子」に出てくる話の一つ。 「韓非子」とは中国戦国時代末期の思想家韓非が記した著書で、かの秦の始皇帝が感嘆した内容で、実際始皇帝は秦帝国の治政は「韓非子」によるところが大きかったとされてい…

観自在であること

当流では技の変化を重要視しています。 世界規模で見ると外国人が大多数を占めている当流ではそれは"Henka"として、外国人門下生にもよく認識されています。 古流故に守っていかねばならない固有のものがある故に善く変化する、なかなか奥が深いといつも考え…

久米平内のこと

昨日、稽古の後にふと何気なく浅草まで脚を伸ばしました。 このところ用事があって毎週末に浅草に行っていましたが、昨日は別段用事もなく。 いつもの通り雷門から参道を通って宝蔵門手前左にある浅草不動堂に参拝、門をくぐって本堂に参拝、影向堂にて不動…

発達障害のこと

先日たまたま老師と話をしていたときに気付いたことです。 最近は発達障害と認定されたり自覚したりする人が多くなってきた。 精神的に病んでいる人と言ってもいいのかもしれませんが。 老師はその基準で言ったら自分もはったと障害者だと自嘲しておりました…

令和元年 露国旅行記 弐

今回の訪露で行った先はモスクワから直線コースで550キロ南、ウクライナ国境から北に100キロ足らずのところにある田舎町ジヴノゴリエ。数年前にも行った場所です。 まず地名のジヴノゴリエ、英語にするとDivine Mountain、つまり神の山。周辺は石灰岩の真っ…

令和元年 露国旅行記 壱

18日の帰国から色々忙しくてブログにしたためるのを忘れていました。毎度おなじみのロシア旅行記です。今年は8月8日から18日までの11日間。往路1日、復路2日ですから実質滞在9日間でしょうか。日本の灼熱地獄から逃れるべく、成田空港からJALのB-787にて飛び…

自己啓発について

そろそろ時効だろうから備忘のために書くことにします。 私は20代半ば、今よりも低い給料でこき使われていた折に某"自己啓発プログラム"を販売する方と知り合い、色々な話を聞きつつ結局買ってしまいました(笑) 20万円ぐらいしたのかな、その頃の自分として…

最新版 ロシアの行き方 2019年バージョン

2019年6月からロシアに行くための観光ビザ取得方法が変更になったようので、参考までに記録として紹介しておきます。 2013年に申請書がネットからの作成オンリーになったことは紹介済ですが、今度は更に申請日も予約しなければなりません。今までは申請予定…

建長寺水無月坐禅会 所感

今回、坐禅会の先輩と共に年に2回ある建長寺坐禅会のうちの6月の方に行って参りました。 座禅は17年ほどやってますが、宿坊の宿泊は何度もあるものの、こういう坐禅会での宿泊は初めて。 朝7時に出立、北鎌倉には丁度9時着。2時間掛かります。今少しこの距離…

希国旅行記 補足

今回は乗り継ぎが多かったため、直行便とは違ったノウハウを学ぶことができました(笑) その中で補足的なものをば。 1.ネックピロー あの首にはめて使う枕ですね。長距離フライトには必要かも知れません。私は使いませんでしたが。でも今後は使うかも知れませ…

いじめ問題の闇2

先日の続きですが実際問題、いじめというのは減っているのでしょうか? こればかりは公的に調べているのと実数はかなり乖離していると思います。 多分、推移としては減っているように思いますが、もしかしたら1件1件は逆に深刻になっているのかも知れません…

いじめ問題の闇

ごくごく最近の話ですが、大学で教育学部を専攻して、公立教育機関に10年以上勤務している人といじめ問題について話す機会がありました。私自身、小学校高学年から中学校の間にいじめに遭ったので色々話しを伺いたかったのですが・・・。 曰く「いじめはいじ…

希国旅行記 其の四

此度は初めてギリシャという国に参りました。往路と復路の苦難は既にブログにあるとおりです。ギリシャについての感想などを述べてみたいと思います。 今回訪問したのはギリシャ第2の都市、テッサロニキという都市。日本で言えば大阪でしょうか。もっともギ…

希国旅行記 其の三

成田から飛んで来て、乗り継ぎ便に搭乗できなかったことで、予定外に仁川国際空港に滞在する事態になりましたが、空港では別段することもないし無駄な出費もしたくなかったので、じっくりと初めて来た韓国を色々観察しようと思いました。反日で喧しい国では…

希国旅行記 其の二

帰路もまた、トラブルに見舞われた。 もう10年もロシアに毎年行っている自分としてはビザがないととんでもない事になりかねないので、絶対に確実なものにしようと思い、日本を出る前からはもちろんのこと、現地に着いた後も友人に領事館と旅行会社に確認を取…

希国旅行記 其の一

忘れない内に今回初めて行ったギリシャ旅行の顛末を記録しておこうと思う。 今回、はじめてギリシャまで行ったのだが、今までの海外旅行の中では色々なトラブルに見舞われた、最悪のものだったかもしれない。旅行そのものは良かったが。 まず、今までトラン…

東日本大震災8周年に寄せて

震災前に仙台の辺りには3回ほど行ったことがあります。松島が大変美しかった記憶があります。元々国内旅行はほとんど行かないので、以後、東北には行きませんが、ある意味東北地方は多くの関東地方在住の人々にとって日本の原風景のような場所のように思いま…

利便性への恐れ

私はいつも、一つ便利なシステムや道具を使う度にある程度恐れを抱きます。少し考えが古いのかどうか。武芸者としての恐れです。 例えば車。簡単なところでは駐車時にヘッドライトの消し忘れがあったとします。キーを抜くと自動的に消えます。便利ですが、そ…

謹賀新年

今年は妻子とも先に妻の実家に行ってしまったため、猫と二人だけの正月を迎えました。 初詣は毎年特に決めてませんでしたが、今年は我が一族の故郷、江戸川区鹿骨にある鹿島神社に行くことにしました。 少し遠いと思ったものの、原付で40分程度でした。 今ま…