不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

北方領土問題解決に向けて

基本的にロシア人の間で北方領土問題は「ほとんど問題にされていません」。その理由は「ほとんど知られていないから」です。極東に住んでいる人たちの間ですら、極めてローカルな問題として認識されています。 日本人からすると数少ない領土ですが、広大な領…

時代祭・武者行列について

私はかれこれ10年ぐらい、時代祭に参加しています。 時代祭というのは色々なパターンがありますが、甲冑や武士、貴族の装束を着て練り歩いたり、ちょっとした寸劇をしたり、まれに模擬合戦をしたりというものです。 大抵、会場は歴史的に何か有名だったり、…

昨日はゴロゴロと

昨日は滝之城祭りの疲れのためか、気力が萎えていました。 朝はさすがに普通に起きて、いつも通りに朝食を作り、息子と食べ、しばらくしてから庭の手入れなどを行いました。 我が家の庭には樹木が多いので、手を抜くと大変な事になります。 従って繁りすぎた…

第2回滝之城祭り

滝之城とは埼玉県所沢市、関越自動車道と東京都清瀬市に面している小高い丘にあった北条方の城の名前です。城と言っても規模は小さく、石積ですらありません。現在の城跡には神社が建てられています。 長らく地元の住民しか知られていなかった小城で、昨年か…

陛下の御宸襟

昨日、主権回復の日式典における、陛下の御表情が脳裏から離れません。 ニュースソースはテレビ朝日でしたので(苦笑)、いささか思うところが私とは異なるのですが、いずれにしても興味深いニュースを放送していました。 主権回復の日式典終了後、陛下の御…

至道無難禅師のこと

心より外に入るべき山もなし知らぬ所をかくれがにして 無しと言えばあるに迷える心かなそれをそのままそれと知らねば 色好む心にかえて思えただ見るものは誰ぞ聞くものは誰ぞ 生きながら死人となりてなり果てて思いのままにするわざぞよき いつまでも我が物…

さらさらと 滞らぬが 佛なり

さらさらと 滞らぬが 佛なり 善きも悪しきも 凝るは鬼なり 一説によると「心」の語源は「ころころ」「こる」から来たのだそうです。カチカチに凝り固まった塊がコロコロするのが心なのだとか。定まらぬ人の心を想えばそうかも知れません。 この句はよく禅で…

諸子百家を読む

最近、中国諸子百家をなにげに読んでいます。 ここ2ヶ月ぐらいでは老子、列子、荘子、論語、墨子、荀子。これから孟子、法家(管子、韓非子、商子)、兵家(七書、諸葛孔明、孫ピン、三十六計他)、易経、左伝、戦国策などを読んでみようと思います。 今の中…

3年習うより3年良師を尋ねるべし

前にも似たような事を書きましたが、改めて。 何か技能を習得するに当って、良い師を見つけることはとても重要です。 我流で何とかなる場合もありますが、伝統芸能では我流は難しいでしょう。 近年ではIT機器の発達によって、かなりの部分を機械に依存するこ…

変わる/変わらぬ

昨夜、10数年の付き合いのある知人と話す機会がありました。 「君は10年前から全然変わってないな」 何かのついでにそんなケチを付けられてしまいました。 10年前と言えば息子は生まれていませんし、父は他界しておらず、今のように本格的な禅を始めていませ…

「強くなる」ことと「強い」こと

武芸を志している人で、弱くなりたいという人はいないと思います。 吉川英治の「宮本武蔵」では沢庵禅師から武蔵に「もっと弱くなれ」なんていう台詞がありましたが、本物の沢庵禅師はそんなバカなことは言わないという確信があります。 あまり沢庵禅師をバ…

仏と仏の狭間

先のブログで私は、山梨県笛吹市にて行われた石和川中島戦国絵巻という時代祭に参加したと書きました。 その中で深い印象のあった風景をひとつ。 時代祭の後、私たちは着替え先である石和北小学校に向かいました。 その途中、私は笛吹市商工会議所の前をとぼ…

愛国心ということ

日本では愛国心というと、場合によってはうさん臭い目で見られます。 中国や南北朝鮮ではおよそいかなる場合であっても、愛国のためならどんなことでも許されてしまう風潮があります。 欧米では愛国者は讃えられますが、さすがに道徳的な規範に照らし合わさ…

石和川中島戦国絵巻

21日は時代祭としては非常に有名な「石和 川中島合戦絵巻」に参加しました。 あいにく今回から自前甲冑は不可ということでしたが、まあたまには自前ではない甲冑も良いでしょう。しかも模擬戦があるなら尚更。自前甲冑だとかなり目立つのは間違いなしです。 …

ボストンマラソン 爆破テロ容疑者拘束に想うこと

今し方、ボストンマラソン爆破事件の容疑者を拘束したとのニュースを見ました。 あのボストンにて外出不可になり、大勢の特殊警察が出動するなど、世も末といった気がします。 彼らは兄弟でチェチェン共和国出身だそうです。 どちらもごく普通に市民として生…

稽古所感 130418

昨夜は珍しく弟子が4人も来て稽古をしました。通常は1、2名であることを考えると大人数です。 良く来る弟子が2名と、数ヶ月ぶりとか半年ぶりぐらいの弟子が2名。 後者の方が古いのですが、比べてみてなかなか興味深いと感じたことが幾つか。 長いこと休んで…

何のための勉強か

今朝、息子と食事をしていたら「何で勉強をするの?」と聞かれました。 こういう問いは(どういう問いもですが)決していい加減に答えてはいけない類の問いです。 まあ、息子は「たそがれ清兵衛」で長女のかやのさんが清兵衛に言った質問のマネをしたという…

自我と自分の存在に思うこと

自我というものは布にたまたまできた、ほつれのようなもの。それ以上では全くない。 師匠がよく言う、自我の在り方です。 私は良く「本当は自分なんかいない」と言いますが、それはなにも自己否定しろとか、自分の存在を無視しろとか、そういう意味で言って…

ボストンマラソン 爆発事件

ボストンはいわば米国発祥の地です。 私は一度だけ行ったことがあるだけですが、全米の町で一番好きな町です。 例えば人種差別という訳ではありませんが、一般的な米国の町では怯えたような、もしくは卑屈な目をした黒人をよく見かけました。 しかしボストン…

ガンバが死んでしまいました

日曜日、夜の坐禅会からの帰路、駅からバスに乗るところで家から電話があり、出てみると息子。泣きながら何か言っているので、何度かただしてみると、「ガンバが死んじゃった」とだけ聞こえたため、すぐに帰宅する旨を伝えました。 帰宅すると居間のソファの…

碧洲齋の時代祭 来年からの展開

今年に入って色々考えていましたが、やはり来年からは時代祭の参加は厳選されたごく数件にのみ参加しようと思います。どうにもこうにもリハやら打ち合わせで坐禅会のみならず武道の稽古まで結構潰れたりして、その兼ね合いに大変困っているからです。 基本的…

同伴者と傍観者

最近、ずっと考えていたことがあります。 インターネットがこれほど普及してきているのに、世の中はどんどん寒くなります。 コミュニケーションが増えてきているはずなのに、孤独が取り沙汰されています。 苦しみ、悲しみ、嘆いている人がいます。 その人に…

言葉の在り方に想うこと

木の葉見て 共に落ちるな 秋の瀬に 佇みたるが 真なりけり 目は二つ 耳も二つに 口一つ この故知りて 使うべきなり 一つある 口を増やして みるならば 姿かたちは 人にあらざる 弁で撃ち 論で叩きて 知で仕留め 遂に制する ものはなくして 禅をしばらくした…

草加せんべい

草加市を知らなくても草加せんべいを知っている人は割に多いと思います。 全国的に有名な草加市の特産品です。 現在草加市には70軒前後の製造工場があるとされています。 草加せんべいの伝説もよく知られていますが、取りあえずそれは割愛します。 かなり脚…

今日は何の日?

1861年の今日は南北戦争が始まった日です。 日本ではあまり知られていませんが、歴史の短いアメリカでは南北戦争のだけがほとんど唯一の国内戦争です。ちなみに南北戦争の死者数は第二次世界大戦のそれよりも多いのです。日本の感覚で言うと、日本人が戦国時…

稽古所感 130411

昨日は柏市中央体育館にて。 米国内弟子久里流が帰国、稽古に参加。 しばらく稽古に出ないと目が悪くなる、の所感に大いに同意。 この感覚の維持は肝要かと思う。 帰国中の特別稽古における費用徴収の少なさを褒めた。 今少し多めにもらっても誰からも文句は…

起きられぬ・・・

まだ体調が完全ではないな。咳止めを飲んでも時々咳が出るし、舌の奥側が少し痛い。これって内臓のどこかがおかしいんじゃなかったっけ?一番困るのは体内時計。いつもはアラームが鳴る前に4時半にスッと起きるのだが、ここ数日アラームを止めてみたら、時間…

暖かさと冷たさ

知人の口癖です。 知人がよくその子供に「あなただけはそうなってほしくない」とか「あなただけはああなってほしくない」と言います。 誰々には暖かいが、誰々には冷たい(厳しいのとは違う)、というのがあります。 誰々には親切で、誰々には不親切。 誰々…

故郷ということ

私の知人に、やたらと私の住む草加市と自分の故郷を比較する手合いがいます。 私の故郷には海も山もあるのに草加にはない。 私の故郷には豊かな自然があるのに草加にはない。 私の故郷は教育熱心なのに草加は違う。 私の故郷では町内会でみんなが集まって祭…

外国語を学ぶこと

私が初めて英語なるものに接したのは小学校3年生の後半ぐらい。 母が子供には英語を学ばせたいと思っていた折に、ちょうどいい具合に近所に英会話教室ができ、短期間行った記憶があります。 母方の祖母がガンで入院したときに、これからの時代は英語を話せな…