ボストンはいわば米国発祥の地です。
私は一度だけ行ったことがあるだけですが、全米の町で一番好きな町です。
例えば人種差別という訳ではありませんが、一般的な米国の町では怯えたような、もしくは卑屈な目をした黒人をよく見かけました。
しかしボストンで行き交う黒人の全ては自分たちの肌の色に誇りを持ち、自信に満ち溢れた目をしていたのがとても印象的でした。
人種差別は私もされましたが、今でも米国をむしばんでいるのは事実です。その中で堂々と胸を張って生きているy有色人種たちを見ると、拍手喝采をしたくなります。
そう言う由緒正しい、伝統ある町でテロが起きてしまいました。
テロリズムは何か事態を良い方向に持っていくことは決してありません。
悪くすることはあります。
例え金正恩氏をテロで暗殺しても、北朝鮮はそれこそ阿鼻叫喚地獄になるだけで、平和裏に退陣してもらうよりも遥かに犠牲は増えます。
テロを起こされた場合はその国にも問題はあるのかも知れません。
日本にいるとほとんど気付きませんが、ロシアにしても中東にしても、日本のニュースは概して米国よりです。実際とかなり乖離しているなと思うことしばしばです。
米国もどの国よりも良い部分がある一方、軍事力がある故にどこにでも要らぬお節介をしてひんしゅくを買うこともあり。
いずれにしても今まで日本で国際テロによる破壊工作がほとんど起きてこなかったのは運がよいと言うべきですが、今後はそういう僥倖を頼んではいけないと思います。
亡くなった犠牲者の中には子供もいたようです。やりきれません。
深くご冥福をお祈り申し上げます。
平成二十五年卯月十六日
不動庵 碧洲齋