不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

ウインカー問題ほか

ここ数年の話ですが、最近は自動車のウインカーを出さないか、曲がる直前に出す愚か者が大変多くなっている気がします。本当に曲がる瞬間に一瞬だけ点滅(というか点灯というレベル)させる程度とか。原付を使っている私には本当に危険に感じます。ここ1,2年で何度もぶつけられそうになりました。ドライバーは決して高齢者などではないこともうんざりさせられます。

モラルの低下なのか何なのかよく分かりませんが、間違いなくウインカーを正しく使っていない人は増えていると思います。

もっともそれ以上に危険を感じるのはスマホ操作をしながらの運転ですが。これのお陰で発進が遅れたり、ハンドル操作がルーズになったり、急ブレーキをしたりと、私は会社まで原付で10分の距離ですが、これらを全く見ない日はあまりありません。

更に言うと、10-20年前に較べて正しい(というか正確な)車体感覚を持っていないドライバーが多い。たっぷり2m以上も間隔が開いているのに恐る恐る大回りして曲がる車がいたり(ドライバーは高齢者ではない)、どう考えても難しくはない状況で公共駐車場にバックで入れるのに苦労している人がいるなど、一昔に較べて多くなった気がします。

確かに安全装置については飛躍的に性能が向上しましたが、それでもドライバーがスマホをいじりながら運転していたら意味が無い。今後自動運転がもっと発達することを考えれば今後はこのような問題は減っていくとは思いますが。実際交通事故による死傷者数は年々減ってはいます。

私が危惧しているのは運転する人のモラルやリテラシー、或いはもっと基本的な知性や洞察力といったレベルで退化しているようにも思います。カーナビで地図が読めない人が増えたというのもどうかと思いますが、それを差し引いても本来人が持つ能力あるいは脳力が低下しているように感じます。これが低下することで危機を回避する能力も低下して、結果どんなに科学が進んでもあり得ないような事故が起こるものと考えます。

と、最近運転者たちに思ったことです。

 

令和五年葉月二十六日

不動庵 碧洲齋