不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

2017-01-01から1年間の記事一覧

到らぬ想い

禅宗では僧侶として資格を得るためには僧堂で数年、修行をしなければなりません。 年に2回の修行期間があり、その中で更に1週間単位で何度か集中して坐禅をする期間があります。それを「接心」と呼んでいます。 いくつかある接心の中でも「修行僧命取りの接…

寺社の傍には幸せがある

さっき、神社仏閣の傍で育つと幸せに感じるという記事を読みました。 世の中にはなかなか面白いことを研究する人がいるものだなと感心しきり。 *************************************************************************** https://headlines.yahoo.co.jp…

仮面ライダーアマゾン

あ、仮面ライダーの話しではありません。 仮面ライダーアマゾンにお仕置きして欲しいと思ったので(笑) ネットショップの方です(笑) 先日詐欺に遭ったので、情報をシェアしようと思いました。 先日、前から欲しかったMTG Style Athlete(定価15000円近く)がア…

内なる宇宙

これ、文字にすると何だかサッパリのロシア語ですが何を隠そう、これは「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」のオープニング曲です。歌っていたのもロシア人歌手のOrigaさん、残念なことに2015年1月に肺ガンのため44歳の若さで他界してしまいました。肺ガンと…

我が在りし処

新宿ネタが三つも続きます(笑) 会う約束をした友人は金沢から健康関連の講習会のために上京してきました。 本人は健康に関する事業を地元でしています。 留学時の友人で、かれこれ25年ぐらい前からの友人でしょうか。前回会ったのは10年前でしたから直接会う…

初めて献血に行った

先日新宿に行ったことは前のブログに書きましたが、友人と会うまで大変時間があり、ラーメンを食べたり仏閣を巡ったり、本屋で時間を潰しましたがまだ時間が有り余っていた始末(笑) 新宿でフラフラ歩いていると何かと出費が嵩みます。たまたま紀伊國屋書店周…

山吹の少女

昨日は所用があって新宿に行きましたが、結構時間があったため、以前から行ってみたかった場所に行きました。 場所は都営大江戸線東新宿駅A3出口を出てすぐ。 天台宗大聖院というお寺です。 そこにはひとりの女性の墓所があります。 太田道灌は室町時代後期…

最近の食事状況など

ここ2.3ヶ月、基本的に平日は昼食を取らなくなりました。 お金も掛からないし、時間がもったいない。そもそも栄養がありすぎると、体の悲鳴が聞こえた気がした次第(笑) いや、幻聴でしょう。 あ、私へ別段太っていませんし、極めて健康体ではありますが。 昨…

いささか思うところ是在り

この世の中に完全無欠の先生はいません。 先生の技や精神を完全無欠に受け継げる弟子もいません。 いたとしてもそれは「全然意味がありません」。 流儀を完全コピーする、それなら今やIT機器の方が遥かに高精度、多角的だからです。 現実にはそれぞれ不完全…

ただそのままに

「イヌはワンワン、ネコはニャーニャー、スズメはチュンチュン、カラスはカーカー」 よく禅の師匠が言う言葉です。 それらの動物は「自分」を意識しません。「自分」がその動物であることはもちろんのこと、自分の存在すら意識していないのかも知れません。…

戦争の耐性

今更ながら言う事ではありませんが、日本では71年も戦争がありませんでした。 そして戦地に行った戦争体験者の年齢は90歳に手が届きます。 つまり国民の8割とか9割は戦地体験がありません。「戦争とはどういうものか」という場合、いつの頃か物心ついて間も…

護身術について

犯罪には大別して2つあります。 1つは自分や家族、組織の維持生存のためにやむなく行う場合。 1つはそれ以上に自分の私利私欲のため、理性に反して行う場合。 どちらであっても例えば殺人などは重い罪ではありますが、正当防衛が成立した場合などは許されま…

古い胴着を着る

一昨日、11年使っていた3代目胴着が破れ、急遽2代目胴着を引っ張り出して着用しました。 実はたまたま先月、初代と2代目胴着を久し振りに押入から出して洗濯機にかけたばかり。偶然なのかどうか。初代は少し小さく、何度も補修したので使えるかどうか微妙な…

胴着より察す

胴着は基本、約10年に1回新調しています。 色々理由があります。 補修しても綻んでくるため。 色あせがひどくなるため。 気分を一新するため。 色々です。 当流の胴着は黒のため、昔は洗うと色あせしました。 数年使ったら白灰色っぽくなってしまいました。 …

多分こんな感じではなかったか・・・(笑)

時代劇に出てきたニンジャの中で一番「これだ」と思ったのは水戸黄門の「風車の弥七」。理由は武器はほとんど匕首で、寡黙でスカした台詞をいちいち吐かず、おバカなニンジャ装束を着ないという点。しかもレギュラーキャラでありながらいつも別行動(笑) 忍術…

本日の稽古にて

本日の稽古はなかなか違ったテイストだったのでちと書き記したく。 20-30年前の当流には軍人警察官という類の門下生が多く、それはもうパワー炸裂の体術でした。 力任せが「悪」であると認識し始められてきたのはここ15-20年ぐらいでしょうか。 ・・・という…

心を伝える

昨今、私が所属する流派は色々テレビなどで取り上げられていて、良くも悪くも良く知られた流派になっています。私が入門したときからちょくちょく紹介はされていましたが、ここ数年は一層拍車が掛かった感ありです。 他流と比べてかなり目立つ特徴として(ま…

夜叉が住む

日々生きていれば夜叉はなりを潜めるも、何かに執着するはずみに、 それは不気味ななりをして姿を現し、狂気のように相手を怨み荒ぶる。 その夜叉にどう応ずるかが長年の取り組みだった。 自らを無にし、悉く流し去って残さず。 夜叉に掴まれ、爪痕を立たさ…

アメリカの走り方

遥か遡ること四半世紀前になりますが、留学時には米国のほぼ半分の州を自動車で制覇しました(笑) 多分一般的な米国人よりもたくさんの国立公園や景勝地に行ったと思います。 ま、そんなこともあって昔取った杵柄ではありませんが今回、出張中に日帰り可能な…

普通に人種差別の話し

今回のラスベガスの出張は弊社に入社してから3回目になります。 一番最初は東日本大震災直後、以後3年ごとです。 私が視察するCONEXPOというのは世界三大建機展示会で、文字通り世界中の関係業者が集い、ネジから巨大クレーンに到るまで、建設や工業に関する…

性善説と性悪説から見た改札口

先日ラスベガスに出張をしてきました。 建機関係の展示会への視察でしたが、会場近くだとホテルがバカ高いので、会場前にあるモノレールの駅からその路線の終着駅まで時間にして15分程度、そして終着駅から徒歩5分程度、空港ターミナルからは離れていますが…

やっぱりスゴい、JAL

モスクワ便で使われている最新鋭旅客機 ボーイング787 ドリームライナー 私は決してJALの回し者ではありません(笑) が、CAさんの質の高さは他国の他社を圧倒するものがあります。(すみませんANAは使ったことがないんです) 流れるようなスムーズな動作なが…

社杜に想ったこと

昨日は所用があって珍しく都内に繰り出しました。 まず最初の行き先は原宿にある東郷神社。 さすがというのか何と言うのか、神社の前を横切る地元の人たちは老若男女を問わず、必ず一礼をして通ります。 朝早いという事で人も少なかったのですが、きれいに砂…

三十一年目

今から31年前の今日、私は当流に入門致しました。 爾来緩急あるも唯精進して参りました。 到らぬ修行は長くもあり短くもあり。 未だ門下末席を僅かに汚す程度のように感じます。 正師逢見は将に天命に似たり。 31年間も師事ができることは天恵と思わねばなり…

断食明け

3日間の断食明け。 今朝の粥座がありがたくも楽しみだったこと。 3日ほどの断食であれば身体には大きな負担もなく精神修養にも内観にも適しています。 食を断つ間、多くの事に気付かされ、我が身を誡めること再びです。 その色々な気付きと食を頂けることに…

定期断食について

今年から毎月3日間の断食を課しています。 去年11月頭に成田山新勝寺にて4日間の断食をしてから思い立ったことです。 成田山の断食で思ったことは、人は数日間食べなくても意外に何ともないこと。 飢えによる数々の障害の多くは脳内の妄想です。実際には3日…

最近の宗教に思う

昨今、何かと宗教が取り沙汰されています。世界的に見て日本人の宗教観はかなり独特な気がします。うまく言えませんが、生活の中に溶け込んでいるだけではなく、文明科学にまで浸透、融合させています。これは他の国ではあまり見ません。日本人は自身で想像…

父の命日

本日2月17日は父の命日に当ります。今朝は息子と二人で仏壇の前で読経しました。 今から10年前の2007年2月17日、奇しくも私がドイツの出張から帰国したその日に急逝しました。 母の時はガン告知を受けて告知通りきっちり半年で他界しましたので、心の準備が…

「道」

「みち」の語源ってご存じでしょうか。 幾つも説があるようですが、そのひとつが「路/じ」に「御/み」が付いて「みち」になったのだとか。 なぜ「御」が付いたのかと言えば、「神」がお通りになる「路」からだとか。日本だけではありませんが、よく道端には…

民度に想うこと

昨今「民度」なるものがよく出てくるので、ちょっと思うことを少し。 私は米国と豪州にトータル5年弱程度住んでいたことがあります。 どちらも移民国家としては世界的に最も有名な国家です。 米国には留学で、豪州には仕事で住んでいました。 日本は世界で最…