不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

三十一年目

今から31年前の今日、私は当流に入門致しました。

爾来緩急あるも唯精進して参りました。

到らぬ修行は長くもあり短くもあり。

未だ門下末席を僅かに汚す程度のように感じます。

正師逢見は将に天命に似たり。

31年間も師事ができることは天恵と思わねばなりません。

毎朝仏壇に手を合わせているのはこれが為の感謝です。

のみならず森羅万象に感謝を想うようになりました。

現在、武禅においておよそこれ以上望むべくもない至高の師に師事していること。

この奇跡には日に何度感謝しても尽きぬものがあります。

そしてそれによって得られた恵みは、世に還すべきものとも思っております。

その想いは変わることがありません。

正師逢見叶った31年前の夕刻は残雪のある寒い日でした。

如月の

白雪映す

武者が道

歩む若人

今に至りて

平成二十九年丁酉 如月二十二日

不動庵 碧洲齋