不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

初めて献血に行った

先日新宿に行ったことは前のブログに書きましたが、友人と会うまで大変時間があり、ラーメンを食べたり仏閣を巡ったり、本屋で時間を潰しましたがまだ時間が有り余っていた始末(笑) 新宿でフラフラ歩いていると何かと出費が嵩みます。たまたま紀伊國屋書店周辺を歩いていたら「献血」の看板が目に止まりました。

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正直検査でもないのに自分の体の一部を抜かれることはあまり気持ちのいいものではなく、今まではやや後ろめたいものはあったものの行くつもりは全くありませんでした。

が、何故かその時はふと行ってみたくなり、18:30で閉まるところ、ギリギリ15分前に行きました。

日本赤十字献血センターは都内に何カ所かあるそうですが、私は他には秋葉原しか知りません。

献血センターは結構広く、待合室のロビーは大きい病院並に広く、献血するベッドも20-30ぐらいはあったように思います。私以外には10人前後いたように思いますが、広いので割にがらんとしていた感じです。

初めてなので色々な問診や質問、数枚の書類を書かされました。結構念入りです。個人認証のために静脈スキャナーを通されました。次回からは受付は簡単になるそうです。

献血の前に検査。会社の定期検診のように血を抜かれるのですが、そこでトラブル発生。

ちょうど右隣で同じ事をしていた20代の会社員らしき男性がいたのですが、その方の血を抜いていたところ、採取用瓶が何故か吹っ飛んで血液が私の右半身に血しぶきとなってバシャ・・・。放射状なので正確には右上から。放射状だったのと多少緊張していたので、本来ならとっさに身を避けることもできた程度ではあったのですが・・・血抜き用の注射器が刺さった状態だったのでムリ(笑) 顔と頭とシャツ右肩辺り、ズボンにごく僅か血しぶきを被ってしまいました。

職員の方々も一瞬呆然とした模様。しばらくしてからもの凄い勢いで平謝りして顔と頭の血を拭いてから服についた血しぶきも拭ってくれました。まあ、シャツは濃い紺色なのでほとんど分かりませんし、ズボンは明るいカーキ色でしたがカウンターの下に隠れていた部分が多かったので7-8箇所の1ミリ程度の斑点があるだけ。顔は拭けば済みます。

職員の方々は他人の血液が降り注がれた事態に恐縮してましたが一応武芸者なのでそれは全然大したことは無く。感染症にならないかどうかということを心配してましたが、別に傷口に血が掛かったわけではないし(笑)あんまり感染症って言うとその血の持ち主さんに失礼でしょ、って思ったりしました。

献血台に移り、早速血抜き。400mlです。やや太めの針でした。時間にして10-15分ぐらい。右隣で血液パックが揺らされながら大きくなってきます。ドラマとかでよく見るヤツだ(笑)

終わってからはロビーに移って休憩。知ってはいましたが驚いたのはジュースやお茶、コーヒーが飲み放題。また、スナック類も1個はただ。しかしカウンターにも無料のお菓子がたくさん置いてありました。私は水分だけはと言われたので紙パックのジュースを2本ほど頂きました。

休憩しているとここの所長さんがやはりもの凄く恐縮してやってきて、さっきの流血事件について平謝りでした。もちろんそんなことは滅多になく、というか今まで起きたことがなかったとか。じゃあ私は滅多にない経験をしたわけだ。所長さんとミスった担当者の名刺を頂き、それとは別途に日本赤十字のビニール袋に入ったドーナッツと同じ紙パックのジュース2本のお土産をいただきました。ま、これは献血者全員に配られるようです。献血というのは汗で体内から水分が失われるのと同じなのだとか。単純に缶ジュース1本分強です。

休憩時間込みでトータル1時間半程度、なかなかいい時間つぶしになりました。

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私はほとんど終業間際に入って181番でした。その後、3.4人入ってきたので185人ぐらいでしょうか。目の前は新宿通です。1日で何万人も通ります。それでこの日一日で入ってきた人が185人ぐらい。ただし検査で献血適合者でない人もいるので、実際には160人ちょっとぐらいだそうです。どうなんでしょう、この数字は。少し考えさせられました。

女性の場合は生理のために毎月流血があり、出産時にも出血がありますから、身体の造血能力は男よりも遥かに高いと言われています。故に男にとっては人体生理的に時折造血機能を活性化させたりすることで健康維持に貢献できると思います。ま、実際問題、血を抜かれても想像以上に体調に変化はありませんが。

一度献血をすると2ヶ月以上のインターバルを必要とするそうです。半年に1回とかワンシーズンに1回ぐらいは、今度から行ってみようと思います。

平成二十九年皐月五日

不動庵 碧洲齋