不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

碧呟聲 -庵-

私の武号は不動庵 碧洲齋(ふどうあん へきしゅうさい)です。

時折武友から道場名を頼まれたりすると「庵」を付ける事も多い。

庵とは質素な小屋を指します。私の場合は不動明王がいる庵という意味です。

不動明王は私の生まれ本尊で、初めて禅の手ほどきを受けた寺の本尊でもあります。

基本、私は武門の末席を僅かに汚している一武芸者に過ぎません。

大きな道場も必要ないので庵を号してます。

道家・武術家でもない、一武芸者。

私は大家を構えるような柄ではありません。

昨今は過分にも私を「先生」と呼ぶ人もいますが、今のところ不動庵道場は開店休業状態で直弟子はいないので、本来「先生」などと呼ばれる筋合いもありません。

10年ぐらい前にはその呼び方禁止令を出したのですが止めない人が多くなってきたので勝手にさせています。

本来武芸者はスタンドアローンでなければならないと思ってます。

大道場を構えたり、大勢の弟子を持ったりしたら武芸者は死ぬと考えてます。

それが許されるのは宗家とかごくごく一部の本来の意味の武道家だけです。

弟子がいるという事や立派な道場があることは本来自分の資質とあまり関連がないと思った方が良いと考えます。一方でもちろん、優れた技量で人が集まったという方もいますから、そういう人こそ本来の正しい意味での武道家です。

名人と達人の違いでしょうか。私は達人でありたい。

ただ重歳して天命になり、それなりに組織としての責任を果たそうと思う今日この頃、ボチボチ弟子でも取ろうかと考えはじめたところです(笑)

令和弐年如月十日

不動庵 碧洲齋

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