不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

継続は力なり

ありきたりすぎてタイトルにしてよいものかどうか悩みますが、やはり重歳してきて思うのはこの言葉は偉大だということ。ズルズルと継続しているだけでもそれなりの根気が必要とされ、長ければ長いほど惰性で続けているものですらそこそこ熟練してくる場合が多い(笑)
もちろん惰性や成り行きでダラダラ継続するだけではダメですが、とにかく継続しているという事は中断する以上に何か興味があり、関心があり、労力を費やすだけの価値があると思っているから継続しているわけですから、やはり継続するということは重要なのだと思います。
私自身、20代の頃は前半に海外留学、後半に海外赴任、地方都市赴任が重なっていてほとんど稽古に参加できないことも多々ありましたが、ほとんどぶれたことがありません。
30代になってすぐぐらいからは禅も加わり一層熱を持って修行しているように思います。
気付けば武芸は37年ぐらい、禅は20年以上になってしまいましたが、まだまだ分からないこと、未熟なところばかりが目立ち、それが一層興味を掻き立てる根源になります。
武門では今まで何十人もの人が入門しましたが、残る人はごくごく僅かです。10人いて残るのは2,3人もいたら多いでしょうか。そう考えるとやはり「継続は力」というのは真実味を帯びます。
道を歩み続けるというのはそれだけに満足してはなりませんが、それなりに価値あることだとよく思います。

令和五年文月三十日
不動庵 碧洲齋