不動庵 碧眼録

日々想うままに徒然と綴っております。

金木犀の香り

私の部屋の前にはキンモクセイが植えられていて、先日までいい香りがしていました。
私は10月生まれなので秋という季節やキンモクセイの香りに何か懐かしい感じがします。


キンモクセイは世界でも有数の良い香りを放つ樹木だそうです。

最近知ったのですが、このキンモクセイ花言葉
「謙虚」「謙遜」「気高い人」「陶酔」「初恋」
なのだそうです。なるほどなかなか意味深です。

 

最初の二つ、「謙虚」「謙遜」には恥じるところがあります。父が他界した2007年頃まではどうもこれらを欠いていたと思います。よく対人関係ではつまらぬ衝突がありました。父の死後、禅仏教に帰依して一心に修行してどうにか人並みの謙虚さが身に付いてきたように思います。これを持って初めて、以前の傍若無人な振る舞いを自覚し、そして思い出すと恥じ入るばかりです。30歳を半ばを過ぎて人格にメスが入れることができたのは、ひとえに禅の師匠と御仏の導きだと毎日感謝しています。死ぬまではまだもう少し時間があるので更なる人格陶冶を目指したいところです。

 

「気高い人」「陶酔」に関しては武芸を始めるべく武門に入ってからは多分、人後に落ちないと努めているつもりです。武人として常に気高くあれと、私が所属する武神館の教えに陶酔し、名を汚さぬよう精進しています。実際それが実を結んでいるかどうかは微妙ですが。気高くあろうとするにはやはり文武両道でなくてはなりません。武を鍛え智を磨き、それを知行合一的な実践をしてこそ、人を気高くすると信じています。さて、私のそれが本当にものになっているのかどうか(笑)

 

未だに忘れられない初恋は小学校の短い間でした。残念なことに私は途中で転校してしまったからです。当時は内向的な少年だった私は気持ちを伝えることはできませんでしたが、それは今でも深く悔やんでいます。それ以後会うことはありませんでしたが、その初恋の相手は今でも鮮明に良く覚えていて、今でも彼女が幸せに暮らしているように毎日祈っています。
ゲーテが言ったとされる格言に「初恋が唯一の恋愛だ、といわれるのは至言である。というのは、第二の恋愛では、また第二の恋愛によって、恋愛の最高の意味が失われるからである。」というのがありますが、これは本当に真理を突いています。全く以てそう思います。

 

神無月
香る甘きは
初恋の
遠き記憶に
想い馳せたり

 

令和参年神無月十六日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋

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