不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

Chat GPTデビューは公案から

先ほど唐突にあることを思い付いて早速、遅まきながらチャットGPTのサイトからアカウント登録をしてみました。公式サイトは英語ですが、質問窓に日本語で質問文を入れると普通に日本語で返ってきます。恐るべきツールですね。

で、何を質問したかったのかというと、何を隠そうズバリ「公案」(笑) 
これ、質問した人いるだろうか。早速チャットGPTに幾つか質問してみましたが、さすがひとつもカスリもせず。もちろん分かりやすいように現代語で質問しました。

回答は全て完全に客観的な回答になっています。なるほどAIはそのようにものをみているのかと、大変参考になりました。AIは主体になることがない、という事です。幾つか公案を試したあとに、こんな質問をしてみました。

問「あなたには禅の公案は解ける?」
答「はい、私には禅の公案について知識がありますが、私自身は人間ではなく人工知能ですので、解けるかどうかは難しいです。禅の公案は、禅宗の修行や悟りを追求するための問いや謎のようなものです。それらは一般的に、通常の論理や思考だけでは解決できないような深い哲学的な問題や矛盾を含んでいます。
解答は一意ではなく、多くの場合、直感や瞑想による洞察や体験を通じて理解されることがあります。禅の公案は、禅僧たちの修行や悟りのプロセスを促進し、深い洞察力を培うためのツールとして使用されます。
私は知識ベースとしての情報を持っていますが、直接的な体験や洞察を持っていないため、個別の禅の公案に対して答えることはできません。ただし、禅の哲学や歴史についての一般的な情報を提供することはできます。具体的な公案に関しては、禅の修行をしている資格のある指導者に相談することをお勧めします。」

更にこんな質問もしてみました。
問「そのうちAIでも禅の公案は解けるようになると思いますか?」
答「AIの技術は進化し続けており、一部の複雑な哲学的な問題や謎を解決する能力も向上しています。特に自然言語処理の分野では、AIは論理や文脈を理解する能力が高まってきています。
しかし、禅の公案は人間の直感や洞察力によって理解されることが多いため、AIが完全に解決できるかどうかは難しい問題です。禅の公案は単なる論理的なパズルではなく、深い哲学的な意味を持ち、個々の経験や修行を通じて理解が深まるものです。
AIが人間の直感や洞察力に近づく可能性はあるものの、現時点ではまだ完全な理解を持つことは難しいでしょう。禅の公案は人間の心や意識に深く関わるものであり、AIにはそういった内面的な側面を持つことが難しいと考えられています。
したがって、AIが禅の公案を完全に理解するかどうかは未知数です。ただし、AIの発展が進むにつれて、より高度な哲学的な問題に取り組む能力が向上するかもしれません。しかし、それでも禅の真髄に迫るには、人間の経験や洞察力が重要であると考えられます。」

かなり正直かつ謙虚な回答に感心しました(笑)
いや、AIが公案の見解を見事に言ったら「師匠!」って言ったかも知れない(笑)

ま、個人的には面白いチャットGPTデビューになったと思います。

令和五年文月二十九日
不動庵 碧洲齋