不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

忍耐は先ず一服の間とぞ知れ

私の武芸歴は35年にもなりますが、20代は海外留学や海外赴任、地方赴任などで合計7年近くは地元にいなかった計算になります。30歳からここ20年以上は幸いにコンスタントに継続してます。いや継続してました、というのが正しいでしょうか。 2020年3月頃から始まったコロナ禍のために8月頃まで師事していた道場の稽古は休止、せっかく9月から再開された稽古も年明けてしばらく休止、で、やっとまた先日から再開しましたが、この第4波の勢いは前の第3波並みの勢いがあり、かつワクチン接種の遅さを考えるとまた稽古が中止になる可能性大です。ここまで長期間休止になるのは20代以後初めてです。ま、この異常事態を経験しているのは全ての武門の諸氏皆同じだと思いますが。 そうなると20代の頃のように独り稽古が主になってくるのですが、サラリーマン故に会社の業績も落ち、元々安かった収入も何割か減り、副業をせねばならぬ事態に。リーマンショックの時もそうでしたが。 そうなると平日は独り稽古の時間もなかなか取れないという、何とも情けない事態に陥っています。もちろん、日常の仕事や生活の中でもある程度稽古は意識できますが、やはり道場のように稽古するにはある程度時間が必要になります。 想像するにこのような事態は今年中いっぱいは続くと思います。 私が所属する武神館の道場訓の一番最初はこのようなものです。 忍耐は先ず一服の間とぞ知れ 私はこの句が好きでよく胸の内に呟きます。 忍耐する時間はただ歯を食いしばって汗水垂らすだけにせず、そう言うときこそ精神的に休養して次の行動の為に英気を養う、そう理解しています。普通に我慢することは誰でもできますが、その時間をもっと有効利用せよと言う事でしょうか。合理的です。 いつの時代、どこの場所でも完璧な条件下で稽古ができることなど滅多にありません。いつも何かが足らないところで行う稽古こそある意味尊い、と考えるべきです。 個人的にはそれは心の持ちようでいくらでも変わると信じています。 もちろん、このコロナ禍も永遠に続きません。多分今年中には収束すると思いますが、去年から数えて2年です。この位は一服の間と思って泰然と構え、忍耐して参りたいところです。 令和参年卯月十八日 武神館 不動庵道場 不動庵 碧洲齋 写真は群馬県南牧村にある寺の不動明王 DSC05311.JPG

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