不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

皐月九日稽古所感

昨日はKK氏が来なかったためKS君1名でGW明け初の稽古をしました。
昨日は受身を念入りに行いましたが、当流では基本中の基本、寝ぼけていても完璧に出来ねばならない類のものなのでもっともっと身に付けていただきたく。
簡単な(簡単ではないですが)崩し技をひとつふたつ行った後は表逆を行いました。
組み手からと突きからとその応用。
KS君は入門して半年以上、足捌きは悪くありませんし、バランス感覚もいい。跡は技の精度を上げていくことでしょうか。
間合、拍子、精度、滑らかさなどの質を上げていけば良いと思います。

また昨日は久し振りに「虎の穴」モードの稽古でした(笑)
「虎の穴」とはほぼ連続して受けと捕りを交互に絶え間なく行いますが、投げた後おたおたしているとサッと受身から態勢を戻した受け(この場合は私)にまた攻撃を喰らいますので息つく閑もない。
逆に私が投げた後は相手がどんなに素速く態勢を立て直しても既に構えた状態になっていて攻撃をせかすためこれまたおたおたして突くため定まらず。
これが終わった後はKSくんは疲労困憊のようでした。特に脚はあちこちが痛いと言っていました。
この稽古ではどれだけ無駄な力を抜くか、どれだけ余計な動きを削るかに掛かっています。
それと常時バランスを保っていられるか、でしょうか。
この方法は毎回やると効果は薄いのですが、たまに行うととてもよい。
海外同門何人かにもやったことがあり、何人かは最後の5分というところでとうと立てなくなったほど(笑)
当流は割と緩い稽古が多いとみられがちですが、それは時と場合によりますね。

今月は諸般の事情で平日夜の稽古しかありませんが、ご興味ある方はお待ちしております。

令和五年皐月十日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋