不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

霜月二十六日稽古所感

当日は第四週なので稽古は15時から。
所用があってレンタカーがあったため、弟子を駅まで迎えに行く。
稽古は通常通り10分の坐禅の後に受身。
当流に於いて受身の要諦は単に技を掛けられた時の対処のみならず、移動の手段、武技の一部でもあるため、何はともあれ自在に受身ができることが要求される。
とはいえ変幻自在の受身がすぐできるわけではないので、まずは前と後ろの受身から。
当流の受身は基本、すぐに次の動きができる体勢まで持って行くところまでが受身と考えられている。柔道のように受けて終わりというものではない。
また、左右も均等にできる必要があるため、普通の人にはこれがなかなか難しい。
弟子のKくんは後ろ受身の左右がうまくできないようなので、伸ばす方の脚を正面ではなく床に付ける肩がある方に流すと上手く受身ができるとアドバイスしたところ、難なく左右の後ろ受身ができるようになった。次回ぐらいからはそれ以外の受身も行おうと思う。
次に五行の型。体全体を同時に流れるように動かす必要があるため、一箇所に意識があると上手く行かない。
幸い型稽古については自宅で1人でできるものなので、なるべく稽古を怠らぬようアドバイス。

当日はひとつの基本の技。というよりも実際に指導したのは技を掛ける前の体勢や心構え、目付、体術の動きそのものについて。技そのものの稽古は現段階ではそれ程重要ではない。技を掛ける以前の準備と視点が十分あれば逆に今後、いかなる技を目にしてもすぐに自分のものにできるという考えから、私は技のプロセスよりもその前段階を重視している。
幸いにもKくんの体幹はなかなか安定していて、荒削りながらもブレはない。よって教える方も比較的楽だった。

令和四年霜月二十八日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋

武神館 不動庵道場
【日時】2022年1月8日土曜日、14:00-16:00
【場所】谷塚上町会館:草加市谷塚上町231-1
【アクセス】東武スカイツリー線 竹ノ塚駅西口
東武バス 竹04/竹05にて約10分、又は竹06にて約15分。
バス停「谷塚上町」降りてすぐ。
駐車場あり。
入門希望者・興味ある方はご連絡ください。