不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

迫り来るもの是あり

本日は色々あって今後の武芸について色々考えさせられるものがあった。
私の入門時、私は16歳で先生は42歳、現在私は間もなく52歳で先生は78歳。宗家に至っては今年90歳になる。そして師事してから師弟関係は35年に及ぶ。

 

35年と言いながら、体感ではそんなに経ったのかとなかなか実感できない。
いつも深い敬意と感謝の念を持っていたものの、この関係は永遠には続かない。順当で行くと間違いなく師はこの世から去る。そしてそれはもうそう遠くない未来である。
今日はそれを痛切に感じさせられた。いや、一種の恐怖すら覚えた。
情けない話しである。

 

これからの稽古は毎回、覚悟を持って臨むべきだと思わずにはいられなかった。
諸芸で師事している方は、師事できている事への感謝のみならずその道と先生に就いていく覚悟を持って臨んで頂きたく。

 

令和参年神無月二日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋

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