不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

霜月八日稽古所感

昨夜は型稽古と基本技の構えに大半の時間を費やし、残った時間で技を一つだけ稽古した。
型については家でも行っているらしくまずまずよくなってきたが、虚空に手刀や拳を打つことの意義、心構えなどについてよく指南した。当流の、特に当道場の流儀では流水の如く淀みや切れ目のない動き、水面下の見えない動きを要としている。またKK君が「一拍の技」を意識していたことはよいことだった。

また、昨夜は家にあった数冊の古い「月刊秘伝」を譲渡した。当流の記事が掲載されているものもあり、興味を持ってくれて何より。彼自身は宗家には偶然一度だけ会うことができたが、それは彼にとってなにより修行を続けられるきっかけになったことと思う。

武芸だけではないと思うのだが、優れた技は無数で微小の、高い精度の動きが、任意の目標に向って有機的な連携でピッタリそこに至った場合に発現される。そしてその為の稽古は禅で言うところの「教外別伝」「不立文字」のように文字や言葉では伝えられないものである。故に有志の武芸者たちは日々汗を流して修練に励んでいると考える。

私なども武歴が長いばかりで稔りが薄いことこの上ないことを恥じ、精進工夫を怠らず武芸に邁進して参りたいところである。

令和五年霜月九日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋

群馬県南牧村 黄檗宗不動寺にて

武神館 不動庵道場
【日時】毎週火曜日:19:00-21:00, 土曜日:14:00-17:00
【場所】峯町会会館:埼玉県川口市峯999-1
【アクセス】東武スカイツリー線 草加駅西口
東武バス 川11にて約15分
バス停「貝塚」降りてすぐ。
駐車場あり。
入門希望者・興味ある方はご連絡ください。