不動庵 碧眼録

日々想うままに徒然と綴っております。

私たちの任務

本日は76年目の終戦記念日です。
今年は今までにない、夏としては信じがたい寒さの8月15日です。
そして世界中が異常事態にあり、いつ終わるとも先が見えぬ状態です。
その中で日本人に在っては歴代天皇のお言葉は暗闇に在って国民に灯りを灯すような、そんな気がします。
特に昭和天皇は神代を除く歴代天皇としては最も長く在位され、かつ日本史上もっとも困難な局面を乗り切り、更に同じく日本史上類を見ない大発展に導いた天皇として、戦後に語られた言葉の数々には大変重みがあります。

ここ最近は昭和天皇終戦時にラジオにて国民に訴えた「大東亜戦争終結詔書」所謂玉音放送終戦記念日に読むようにしています。日本史上最大の国家危急存亡の日に、昭和天皇は何を思って語られたのか、その言ったんでも知ることができればと言う想いからです。少々長いですが、現代語訳にした全文を掲載します。

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私は、深く世界の情勢と日本の現状について考え、非常の措置によって今の局面を収拾しようと思い、ここに忠義で善良なあなた方国民に伝える。
私は、帝国政府に、アメリカ・イギリス・中国・ソ連の4国に対して、それらの共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告させた。

そもそも、日本国民の平穏無事を確保し、すべての国々の繁栄の喜びを分かち合うことは、歴代天皇が大切にしてきた教えであり、私が常々心中強く抱き続けているものである。
さきにアメリカ・イギリスの2国に宣戦したのも、まさに日本の自立と東アジア諸国の安定とを心から願ってのことであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとより私の本意ではない。
しかしながら、交戦状態もすでに4年を経過し、我が陸海将兵の勇敢な戦い、我が全官僚たちの懸命な働き、我が1億国民の身を捧げての尽力も、それぞれ最善を尽くしてくれたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転せず、世界の情勢もまた我が国に有利とは言えない。
それどころか、敵国は新たに残虐な爆弾(原子爆弾)を使い、むやみに罪のない人々を殺傷し、その悲惨な被害が及ぶ範囲はまったく計り知れないまでに至っている。
それなのになお戦争を継続すれば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、さらには人類の文明をも破滅させるに違いない。
そのようなことになれば、私はいかなる手段で我が子とも言える国民を守り、歴代天皇の御霊(みたま)にわびることができようか。
これこそが私が日本政府に共同宣言を受諾させるに至った理由である。

私は日本と共に終始東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対して、遺憾の意を表さざるを得ない。
日本国民であって戦場で没し、職責のために亡くなり、戦災で命を失った人々とその遺族に思いをはせれば、我が身が引き裂かれる思いである。
さらに、戦傷を負い、戦禍をこうむり、職業や財産を失った人々の生活の再建については、私は深く心を痛めている。
考えてみれば、今後日本の受けるであろう苦難は、言うまでもなく並大抵のものではない。
あなた方国民の本当の気持ちも私はよく分かっている。
しかし、私は時の巡り合わせに従い、堪え難くまた忍び難い思いをこらえ、永遠に続く未来のために平和な世を切り開こうと思う。

私は、ここにこうして、この国のかたちを維持することができ、忠義で善良なあなた方国民の真心を信頼し、常にあなた方国民と共に過ごすことができる。
感情の高ぶりから節度なく争いごとを繰り返したり、あるいは仲間を陥れたりして互いに世情を混乱させ、そのために人としての道を踏み誤り、世界中から信用を失ったりするような事態は、私が最も強く戒めるところである。 
まさに国を挙げて一家として団結し、子孫に受け継ぎ、神国日本の不滅を固く信じ、任務は重く道のりは遠いと自覚し、総力を将来の建設のために傾け、踏むべき人の道を外れず、揺るぎない志をしっかりと持って、必ず国のあるべき姿の真価を広く示し、進展する世界の動静には遅れまいとする覚悟を決めなければならない。
あなた方国民は、これら私の意をよく理解して行動してほしい。
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本来日本の敗戦です。同盟国に責任はないはずですが、国民のみならず同盟国にまで謝罪しています。私は歴史的にそのようなことをした君主をあまり知りません。また、原子爆弾は一国だけではなく、人類の文明すら破壊してしまうと危惧されています。この寛く深い想いを知ったとき、我が国の皇室の気高さを誇らずにはいられません。

最後の章は戦後生き延びた国民に対してではなく、以後生まれてくるであろう全国民に対して宛てられたメッセージだと思います。何度でも読み直してください。日本人なれば、日本人であるためには、日本人として、この想いを受けて国民は世界にそのようにあらねばならないといつも自戒しています。国民1人ひとりが特に昭和天皇以降今上陛下に至るまでの想いを察して、日々を誠実に生きるべきだと思っています。ふり返ればまだまだ恥ずべき事が多いのですが、世界中の人の心に響く日本人としていかにあるべきか、これはいつも考えているところです。

令和参年終戦記念日

武神館 不動庵道場

不動庵 碧洲齋

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