不動庵 碧眼録

日々想うままに徒然と綴っております。

まず生きる

ネットで調べましたが、多少なりとも自殺を考えたことがある人の割合は成人で25%、10代で30%なのだそうです。大人なら4人に1人は自殺というものが頭をよぎったことはあると言う計算になります。

かくいう私も14年ほど前に自殺直前まで行ったことがあります。
丁度職場関係でうまく行かず、某習い事にて愚かな案件に巻き込まれ、その上、私がドイツの出張から帰宅したその日に父が急逝しました。その後、明言は避けますが社会で問題になっている家庭問題が私を直撃し、父が急逝してから1年近くは精神的に地獄を見ました。

そのような八方塞がりのとき、人は心の余裕を失います。「誰かに相談」という発想そのものが失せます。表面上は普通にしていても内面は徐々に蝕まれます。ある日私は勤務先のビルの屋上に上がって、冷たい風が吹いてはじめて、自分が冷静ではないとぼんやり認識しました。もしかしたら身投げする前にもう一度、息子の顔を見たいと思ったのかも知れませんが。それで帰宅したら夜も遅かったにも拘わらず、当時3歳だった息子と犬が玄関にいて、泣きそうな顔をしていたのでハッとなりました。

そこから脱出するための方法論を考えたとき、私は5年ぐらい前から時折行っていた禅に救いの道を求めました。ネットで坐禅会を調べたところ、ほぼ一番上に出てきた会を少し読んで「これだ」と直感してすぐに連絡を取りました。2007年の秋頃でした。その寺の老師には14年経った今でも師事しています。私の場合、何か本気で道を求めたとき、天は必ず私に最良の師に巡り合わせてくれます。天が私を見捨てていない証拠だと思っています。今の私は「武」と「禅」この2つが両輪となって支えられています。

思い詰めたとき人は心の視野が狭まり、当たり前の事が見えなくなります。
そんなときは銭湯か温泉に行って、いつもよりいい食事をして、いつもより長く寝る。
翌日は会社を休み、いつもとは違うことする。どこかに行ってもいいでしょう。
それだけすればマイナスの無限ループから抜け出せます。或いは自分がそう言うところにいるという認識が持てます。それだけあれば取り敢えず死なずに済みます。

「大きな問題」を抱えてしまったら一旦「仕方ありません」とあっさり諦観しましょう。あるいは他の人に思いの丈を吐き出すつもりで話しましょう。「大きな問題」を更に大きくしてしまうのは大抵「自分の心」です。本来それだけのことが、引きずったり思い悩むことで問題を余計大きくします。私はそういうことを禅から学びました。

ふと、神田沙也加さんの急逝を知って、ふと思ったことを書きました。あんなに若くて美しいのに本当に残念です。心から謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

令和参年臘月二十一日
不動庵 碧洲齋

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週末に行った浅草寺

《お知らせ》

武神館 不動庵道場 開庵
【日時】2022年1月8日土曜日、13:00-15:00
【場所】谷塚上町会館:草加市谷塚上町231-1
【アクセス】東武スカイツリー線 竹ノ塚駅西口
東武バス 竹04/竹05にて約10分、又は竹06にて約15分。
バス停「谷塚上町」降りてすぐ。
駐車場あり。
入門希望者・興味ある方はご連絡ください。