不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

令和五年 小幡さくら祭り

4月2日の日曜日は多分4年ぶりぐらいに時代祭に参加しました。
行った先は群馬県甘楽町の甘楽さくら祭り。
昔からよく行く祭りです。

朝4時に起きて5時頃出立、いったん全然方向が違う柏まで行き豪州武友2名を拾って一路甘楽町まで。桜最後のシーズンのためかこの時間でも少し混んでいました。
それでも8時過ぎには無事到着。さすがに慣れた場所なのでカーナビなどは使用せず。あのやかましい音は旅の情緒を壊します。
いつもの通り旧甘楽町立第二中学校に到着すると旧知の友人たちがポツポツいました。自前甲冑仲間は総勢10名。
自前甲冑隊は受付なし(笑) 自前甲冑隊はそもそも着替えは車があるところで行いますので楽です。ベテランはわざわざ会場まで荷物を運び込んだりしません。

それにしても久々に準備すると手際が悪い(笑) 段取りもどこか抜けていたり何かおかしくて手間取る。私などは豪州同門に着させながら行ったので余計に時間がかかった。今までなら手伝いながら着付けてもさして時間は掛らなかった。着終わると全体的に違和感しかなかった(笑) しかしこれは自前甲冑仲間の多くも同じだったようです。

楽山園中門前にて豪州同門と

それから同門を連れて先に集合場所の楽山園まで。
ここはいつ来てもいいところです。
今年も幸い桜が咲いているドンピシャの時期だったのが嬉しい限り。前回来たときもピッタリ丁度でした。
早朝でまだ人がいなかったので体を慣れさせるために園内を少し歩き回りましたが、少しだけいる観光客の皆様から撮影のリクエスト。これも大事なミッションです。特に外国人同門もいるので物珍しさもあったようです。
また、甲冑を着た時の戦闘方法なども多少伝授しました。

楽山園内にて

8時半を過ぎると徐々に着替えを済ませた参加者が増えてきました。外国人の姿も割と多かった。日本に長期滞在している近隣の人たちでしょうね。
9時過ぎになり行列が進発していくと我々自前甲冑隊はいつものように最後尾で・・・といきたかったのですが、実は最後尾はニンジャチームでした。群馬県だったかどこだったかでショーをやっている団体だそうです。色々派手なパフォーマンスをして観光客を楽しませてくれました。こういうのはいいですね。でも進発前にニンジャたちは私や同門と写真を撮っていましたが、まさかこっちが本物とは分からなかったでしょう(3人とも流儀名を言わなかったので(笑))

今回一人だけちょっとはぐれ自前甲冑さんがいました。小さな娘さんを連れていて彼女はニンジャの装束をしていたのが可愛かったのですが、盛んに「(フルネーム)ご照覧あれ!」って叫んでいたものの、周囲がどのように反応していいものか困惑していました。自前甲冑として一緒に勝ち鬨を上げれば良かったのに(笑) こういうタイプは初めて見ましたね。
前回に比べて風がかなり涼しかったのが助かりました。特に小幡神社での小休止時は心地よかった。しかし今年は小幡神社ではいつもよりは短い休憩でした。(代表者は神社に参拝したようですが)

小幡神社にて休憩中

小幡神社にて

今回はそのままスポーツグラウンドに戻るのではなく、その先650mにある織田家代々の墓所まで行きした。初めて行ったときは段々畑の奥に墓石が並んでいましたが、今回行ってビックリ。きれいに整備されていて、墓石の前は芝生になっていて車も入れるようになっていました。できたばかりのようでした。
こちらではゆっくり休ませてもらいましたが、その間頂いたかりんとうまんじゅうがおいしかった。温泉まんじゅうのようでありながら、そこの部分がクランチーでサクッとしている食感がたまりませんでした。

それからグラウンドに帰陣しましたが、今回帰陣してすぐ遠いところから来た自前甲冑仲間が表彰されてその後すぐ解散となったのが有り難かった。三献の儀とかいつもの寸劇がなかった。これ本当に助かります。ただその後のイベントで火縄銃の演武などはあったようでしたが我々はその足で駐車場に向いました。帰路ももちろん楽山園を通りました。さすがにこの時間だと人は多かったのですが、それでも風流な場所です。

枝垂れ桜が美しかった

駐車場に戻ると弁当を受け取りました。この小幡さくら祭りは参加費用は取られないし鶏飯弁当はかなりおいしいのでぜひ一度ご参加ください。歩いているときの雰囲気も大変良いです。
昨今、参加費用を徴収する祭りが多い中でここは参加費用を取りませんしお弁当が格別においしい。景色も良いので参加したくなる祭りです。たださくら祭りと言っても当然桜が咲く時期を外してしまう場合もあるので悪しからず(笑)

 

令和五年卯月五日

不動庵 碧洲齋