不動庵 碧眼録

日々想うままに徒然と綴っております。

徳は孤ならず

徳は孤ならず必ず隣あり
これは論語‐里仁篇にある言葉です。

ここでは「道徳」というよりも「正しいこと」という意味ですが、正しいことをしている人は孤独ではなく、必ず理解してくれる隣人がいるという意味です。
自らの行いに賛同者がいない場合は一度立ち止まって冷静に考え直す必要があります。
ドラマの中ではよく全員に反対されながら最後に成功するパターンがありますが、今行っていることが人類初ではない限り、周囲にどれだけ賛同者がいるかということは極めて重要です。
恐らくこの句は「一人では何事も成し得ない、協力者がいてはじめて功を成すことができる」という意味もあるのではないかと思います。

昨今のロシアとウクライナ情勢を鑑み、ロシア人で侵略を肯定している人たちと幾人かやり取りをして見ました。
ロシアは中国と較べて格段にネット環境には自由があり、最近になってやっとFBやグーグルに弱めの規制がかけられた程度という、中国よりは遙かに自由のある国ですが、問題はやはり人側であることを痛感させられます。
これだけ世界中の国の政府が反対し、在外大使館前でデモがあり、それどころかロシア国内で100万人分の反対署名が集まり、4000人を超える逮捕者があり、退役軍人たちや科学者からも反対声明が出ているにも拘わらず、これらの事実に目をつぶり、耳を塞ぎ、ひたすら侵略に肯定している人がいます。
先ほど露国の親友(もちろん彼は侵略に反対してますが)からのメッセによると、テレビの情報も制限されはじめたとか。正しいことだったら制限しなくとも良いのにと思います。

今のところロシアにとっての「隣」は中国と北朝鮮だけという、笑えない事実があります。ロシア人はこの事実に対してどう思っているのでしょうか。一般的なロシア市民は中国にあまり親近感は持っていなさそうです。北朝鮮に対する感覚も私たちと大差ありません。故に哀れと言うべきかどうか。

国も人も事に当たっては「孤ならず必ず隣」あるよう、日頃から礼を尽くし行いを慎みたいものです。

令和四年弥生朔日
不動庵 碧洲齋

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ウクライナの風景