不動庵 碧眼録

日々想うままに徒然と綴っております。

湾岸戦争時のメモから

留学中ののメモを手繰っていたらこんなのが出てきました。
 
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アメリカ人は今度の戦争に勝つことを知っていた。
それでもそれに反対する者は、必ず戦死者が出るからだ。
このくらい切実な反戦理由があるだろうか。
ポートランドで見た湾岸戦争反戦活動について
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留学中に戦死者の葬列を見ましたがかなり衝撃的でした。このとき20歳でした。
そしてそれを挟んで参戦肯定派と反戦派が互いにかなり激しく主張していました。戦死者のご遺族とおぼしき方は泣きながら叫んでいたのが今でも目に焼付いて離れません。
翻って日本の反戦活動がどこか現実離れしているもののように感じました。
 
日本人にとって「戦死者」という存在はかれこれ70年以上も発生してませんが、米国をはじめほとんどの先進諸国や中堅国では国連の平和維持軍などで時折残念ながら出ています。主要国では戦死者は今起きているリアルなことなのです。
 
分りますか?私たち日本人はすでに戦争からかなり遠く離れた国に住む、世界でも有数の平和で豊かな国の住民です。これを恥じることはありませんが、戦火にまみれている国やそのために戦っている人たちの想いを日本人なればこそ、決して忘れてはいけないと私は毎朝心に誓っています。
 
どんな場合でも戦争は悪です。必要悪です。「銀河英雄伝説」にこんな一節があります。
「本来、名将と愚将との間に道義上の優劣はない。 愚将が味方を100万人殺す時、名将は敵を100万人殺す。 その差があるだけで、殺されても殺さないという絶対的平和主義の見地からすれば、どちらも大量殺人者である事に差はないのだ。」
戦争はそういうものだと思います。ただそれを踏まえてでも戦わねばならない場合も確かにあるのも悲しい事実です。
 
日本人としてこの辺りを忘れずにいたいものです。
 
令和四年弥生二日
不動庵 碧洲齋

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