不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

小林一茶を訪ねて

今日は柏での稽古の帰路、いつも素通りしていた流山市の江戸川沿いにある一茶双樹記念館に立ち寄りました。 江戸時代の1800年頃、この辺りには秋元三左衛門という醸造家がいました。この方はなんと、我々が料理でよく使っている調味料「みりん」を発明した方!なんです。もう少し北に上がると野田のキッコーマンがありますが、この辺りは色々な醸造が盛んだったようです。で、この秋元三左衛門さん、俳句にも大変熱心でその関係で小林一茶とかなり親しくしていたそうです。双樹というのはこの秋元さんの俳号です。小林一茶はこの地に生涯で50回以上も尋ねたそうですから秋元さんとは相当なマブダチだったと思われます。訪れるたびに色々俳句を作ったようです。秋元さんは一茶の為にわざわざ自宅に離れまで作ったとか。この記念館は上記の5代目秋元さんとは直接関係ありませんが、7,8代目の秋元三左衛門によって幕末頃に計画、建築されました。 ちなみに当家も昔はまずまずの商家だったため、同じような習慣があり、本家長男の名前は代々「又蔵」って名乗ってます(笑) あ~本家の長男でなくてホント良かった、又蔵って言うと吉川英治宮本武蔵に出てくる武蔵のダメな友だちと同じ名前じゃん(笑) 話が逸れました。 当時製造していたみりんのブランド名は「天晴」。現在は三菱系列の会社に移って、製造も別の場所になってしまいましたが、この記念館の近所にキッコーマンの流山工場があり、別ブランドですがみりんも製造してます。 また、同じく近所には新撰組の近藤隊長があえなく捕まってしまった場所になった場所もあります。この辺りだけなかなか歴史的に由緒ある感じの町並みです。 私は短歌の方は下手の横好きですが、駄句ばかり時折綴っています。 俳句はあまり書きませんね。では試みに・・・ 流山 一茶飲みては 緑萌ゆ こんな感じですかね(笑)いや、掛け合わせるなら。 一応季語は入れましたがやっぱりド素人ですね。 もののふの 道に終わりは なかりけり 締まりがないな。 さすが世界最短の詩だけあって難しいものです。 令和参年卯月二十四日 武神館 不動庵道場 不動庵 碧洲齋 IMG_20210424_113722.jpg IMG_20210424_113835.jpg #武神館 #初見良昭 #古武道 #武道 #武術 #道場 #入門 #埼玉 #草加