昨今は世に出回っているほとんどの映像はデジタル機器から取り込んだものと言って良いと思います。デジカメが出たばかりの頃は確か「デジタルカメラとフィルムカメラは棲み分けできるので、フィルムカメラがなくなることはない」と書かれた記事があったのを覚えています。写真の画素数は大体1000万画素と言われていますが、今世紀初め頃まではどう頑張ってもフィルムカメラの質には及ばないようなことも言われていましたが、今やかなりマニアックな写真撮影を趣味にしている人以外はほとんどがデジタルカメラを利用しているようです。しかもここ数年はスマホのカメラもかなり進化してきているので、コンパクトカメラが衰退してきて、売れているデジタルカメラは一眼レフのような高品質のカメラという感じでしょうか。20年前には全く予想だにできませんでした。
私が初めてデジカメを手にしたのは1998年初頭だったでしょうか、2回目の豪州赴任に当たって、何か持っていくものを勘案していたところ、ここ最近はデジタルカメラなるものが売られていると知り、量販店で初めて手にしました。当時は富士フイルムの製品だったと思います。初めて100万画素のデジタルカメラが出るということで、前のモデルが格安になっていました。で、ちょっと興味本位に買ってみました。富士フイルムのFinePixシリーズで、確か78万画素とかその辺だったと思います。SDカードなどもなく、撮り溜めたらパソコンに移さねばなりませんでした。画質的にはちょっとした証明写真サイズの画像であれば十分なレベルだったでしょうか。日本でもまだ珍しいものでしたが、豪州ではもっと珍しがられました。当時の画像が残っていれば良かったのですが。日本語学校を退職した2000年頃にはデジタルカメラもボチボチ100万画素モデルが出てきたので、私が持っていたデジカメは日本語学校に寄贈してしまいました。
次にデジカメを買ったのはたぶん2001年、ソニーサイバーショットDSC-P1だったか。300万画素以上のハイスペックモデルでこれは6，7年ぐらい使った記憶があります。サイバーショットを買ったばかりの頃はフィルムカメラと併用していた時期もありましたが、すぐにフィルムカメラは使わなくなりました。フィルムカメラは今までの通常タイプではなくAPSタイプ（懐かしい響き(笑)）でしたが、デジタルの波には勝てませんでしたね。2003年に息子が生まれる前に夫婦で携帯電話を買い換えました。携帯電話搭載カメラでは初めて100万画素となったシャープの製品でした。100万画素を超えるとさすがに美しい画像でしたね。子供が生まれると際限なく、デジカメと携帯で写真撮影をしました(笑) 息子の映像は全てデジタルデータという当たり、隔世の感ありです。
しばらくしてからオリンパスの耐衝撃モデルを買ったのですが、これは些か不評でした。家族共用で買ったのはこれが最後になりました。個人的には3年ほど前に成田空港でキャノンのIXYを買い、たまに使っています。さすがに現代のデジカメだけあって大変便利にできています。Wi-Fiを搭載しているので、Wi-Fiが使えるところなら撮影した画像はキャノンのクラウドにアップできて、あとでスマホやパソコンから画像を取り出せます。なるべくきれいな画像を残したい場合はたまにこれで撮影しています。
とはいえ、最近撮影したほとんどはスマホで撮影したものです。20年前に較べて信じがたい程に便利です。
最近確認したところ、私が保存しているもっとも古いデジタル映像データは2001年の演武のものですが、これは動画です。画像は2003年、息子が生まれる少し前からのものしかありませんでした。
デジタルカメラがコンパクトカメラに取って代わるようになったのはいつ頃だったでしょうか。2010年には逆転していたように思いますが・・・。我が家では結婚した2001年からすでにデジカメが主流で、フィルムカメラを使わなくなったのもたぶん2005年頃だったと思います。私ではなく妻ですね。私は今世紀に入ってからフィルムカメラで撮影した記憶がありません(笑)妻と交際中の2000年頃はフィルムカメラだった気もしますが、2001年に結婚後、私自身はほぼデジカメだった気がします。
デジタル映像は劣化しないので、それはもう便利です。ただ何と言うか、現像してないと些か物足りない感じがするのは古い世代の感覚なんでしょうか、それとも息子の世代でもそう感じるんでしょうか。あとで聞いてみたいと思います。
令和参年水無月十九日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋
