去年も言ったかも知れませんが、この数字、何だか分かりますか?
実はこれ、
日本国建国から2671年
と
アメリカ合衆国建国から235年
という比較です。
日本国は今から2671年前の紀元前660年2月11日に神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)が初代天皇として畝傍山の麓、橿原神宮にて戴冠した日に当ります。
最初は始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)と呼ばれ、奈良時代に当時流行だった中国風の名称に替えられて、神武天皇となった次第です。
一方アメリカ合衆国は235年前の1776年7月4日に独立の宣言が出され、独立戦争を経て1787年9月17日に初代大統領としてジョージ・ワシントンが選出されました。
日本の建国は伝説と神話の時代のもので、例えば日本という名称が使われ始めたのは7世紀後半ぐらいからと言われていますが、それでも優に5倍以上も長い歴史を持ちます。
日本の場合、初代から王朝がすげ変わっていないことになっています。
中国のように簒奪していないという意味です。
大昔のことは分かりませんが、決定的な証拠がない以上、いつの頃からか天皇家が続いてきているというのは今に至っても事実です。
現在の今上陛下は第125代です。
むろん、世界にこれほど長く継続した王朝はありません。
本来なら日本は帝がいるのですから政治形態で名称されるなら「日本帝国」なのでしょうが、あまり現代風でないと言うことで、戦後からなくなってしまいました。
戦前まではご存じ、「大日本帝国」でした。英語での名称は「The Great Empire of Japan」でした。
結構カッコイイと思うんですけどね。
今は「大」も「帝国」もなくて「日本国」。
まあ、名前ではなくて行動で示そうや、ということでしょうか。
やはり日本の皇室というのは世界最高峰の待遇を受けますし、敬意も持たれているようです。
皇室と日本国民におんぶだっこのおかげで政府はかなり無能でも日本は維持されています。
歴史が長ければ良いというものではありませんが、先進国で一番最後に仲間入りをしたのは日本、一番古い国も日本、唯一東洋国も日本、唯一の非キリスト国も日本、そう考えるとなかなかよくやっているじゃないですか。
アメリカ人がオーストラリアに移ったら、正真正銘オーストラリア人になります。
オーストラリア人がニュージーランドに移ったらニュージーランド人になります。
しかし日本人が他国に移っても、死ぬまでずっと「日本人」であり続けなければならないでしょう。
一生母国語を使わなくても、一生母国の歴史を語らなくても、多分、周りは日本人として敬意を持ってくれるはずです。(2.3の国を除く)
そういう意味では日本人は外国人にはなれないんだなと思います。
それは私たちの先祖たちが積み重ねてきた伝統や歴史のおかげでもあります。
アメリカ人たちは独立記念日ごとに必死に積み上げようと努力しますが、日本人の多くは2月11日が何の日か知らなくても、日本の伝統という、うず高い石垣の上にいられるのです。
今は未曾有の経済危機、原発事故の中にありますが、せめてそんなときぐらい、今まで以上に日本を愛したいところです。
多くの日本人は今回の危機に際して、そう思っていると思いますが、こういう時に不届きをする輩がいるのも残念に思います。
先進国の国民の10代前に遡ってもそこに住んでいたという血統は決して多くありません。
アメリカなどは10代前のほぼ全てのアングロサクソン系、黒人は他国からです。
日本の場合は見ての通り、ごく僅かな例外を除くと、石器時代からずっと、この狭い島国に住み続けてきています。
そういう国は決して多くはありません。
私などはこの不便で蒸し暑くて地震や火山も多いこんな場所に、よくもまあ住み続けているなと思います。
一方で、やはりそれらを勘案しても住み続けるだけの何かがあるのだからと思い、常に息子に言い聞かせ、自分も日本人として恥ずべき事がないように心がけています。
【今日のロシア語】
またねー/see you!/ Увйдимся(Uvidimusha)
SD110704 碧洲齋