今日は朝から息子と「ブッダ2」を観に行きました。
場所は越谷レイクタウン。相変わらず巨大すぎてよく分かりません。
シネコンがある小さい方、風にだけ行きました。
入場者少なかったなぁ(苦笑)
今回はシッダールタが出家してから悟りを開くまでの話し。
前回同様に名もなき民の苦しみまで丁寧に描かれていました。
ネタバレしてはつまらないのであまり申しませんが、手塚治虫先生の作品が原作とは言え、デザインや話しは色々変更されています。全く別物ではないにしても、漫画とはかなり違っていると言っていいと思います。
私自身、禅仏教徒として修行していますから、泣けてくるほど感動します。
今までお釈迦様の話を描いた映画ってあまりないですよね。
最後に、菩提樹の下で大男のヤタラに無心で語ったあの感じ、とてもよかったです。
何か光がパーッとなって「閃いた」みたいな悟り方だったらちょっと幻滅したかも知れません。
強いて言うと、シッダールタにミルク粥を与えたスジャータさん、もうちょっと出しても良かったのではないかと思います。
エンディングの歌は浜崎あゆみさん。
彼女の歌は結構いいと思いますが、このブッダの話しにはいささか・・・という感じ。
ブッダ演じた吉岡さん、前回は少し違和感がなきにしもあらずでしたが、今回はよかった。
あの落ち着いた語り口はよかったと思います。
しかし宮崎アニメ同様に、有名俳優ではなく、ちゃんとした声優を起用して欲しい。
あ、水樹奈々さんが出てましたね。でもいかにも「水樹奈々」って感じでしたが(笑)。
帰路、息子に感想を聞きました。
曰く「泣きそうになるほどに感動した話し」だったそうな。嬉しい感想です。
映画館では多分10数人ぐらいしかいなかったし、息子ほど小さな子供はもちろん他にはいませんでした。
息子にはお釈迦様が語っている命の尊さが分かっているように思います。
尊いということが何なのか、それが分かっているようです。
翻って私が10歳の時はそもそも尊いという単語すら知りませんでした。
仏が何なのかも知らなかったし、人の生死も考えたことがありませんでした。
特にアッサジの死に方が強烈だったと言っていました。
息子にもし自分の死期が分かっていたらどうする?と尋ねたところ、
「世の中に対して自分が出来ることを死ぬ直前までする。死ぬ前の日ぐらいには周りの人にお金と財産を全部あげる。」とこともなげに言います。息子には死ぬことの恐怖よりも、生きているのに何もしないことの方がよほど罪悪のようです。
私がこの歳でようやく分かってきたことを、息子はもう理解しています。
困ったときはまず仏様に手を合わせる。そういうことが小さい頃から習慣付いていると道徳面では今後あまり心配がないと思うのです。
これは息子が学問において非常に進歩することよりも重要だと思っています。
第三部はいよいよ布教と涅槃までの話になりますが、また2年ぐらい後になるのでしょうか。それまで楽しみにしていたいと思います。
平成二十六年如月十一日建国記念日
不動庵 碧洲齋