不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

神の国発言に思ったこと

神の国発言というものがありました。今から11年前、2000年の時です。

当時の森総理大臣が神道政治連盟国会議員懇談会において挨拶した内容に関してのものでした。

ウィキペディアにも掲載されていますので、興味のある方はご覧下さい。

挨拶の内容自体、どこか極端に偏ったものではなく、自然発生した神道的日常生活について述べているのですが、一部の野党(特に日本共産党)や朝日新聞毎日新聞などの左派系マスコミから散々批判され、注目の的になりました。

私は別段、森総理を支持しているわけではありませんが、挨拶の内容は深く首肯するものがあります。

個人的な印象としては森総理は割に失言が多かったように思いますが、この挨拶の内容は今読むとなかなかのように感じます。

そもそも言った場所が神道政治連盟という場です。神様の話をしないわけにはいかないと思うのが普通だとは思うのですが。

私はこのように発言の一部をあげつらって、曲解、拡大解釈して批判する行為に人の卑しさを感じます。

批判する人たちは「まず批判ありき」で見ています。是非がある前提ではなく、批判をする前提で見ています。

そういう人たちが政治やマスコミに多くいることに暗然たる気持ちになります。

私は昔から書くことは結構好きな方ですので、「神の国発言」を巻き起こした人たちにはどうしても好感が持てません。

鵜の目鷹の目で人の揚げ足を取って、飯の種にしたり嬉々としている輩には信を置けません。

私もブログに様々なことを書いています。

武芸のこと、仏教のこと、国際社会のこと、歴史のこと、語学のこと、何でもない日常のこと、様々です。

私を批判したい人がいたとしたら、いくらでも材料があります。

そんなにたくさんないはずですが、女性について書いた部分だけを取り上げたら「女ったらし」でしょうし、

仏教のことばかりを指摘したら「宗教でアタマがイッているヤツ」です。

国際社会について部分だけを読んだら「国粋主義者」とも思われかねませんし、

武芸のことだけを読んだら「武道ヲタク」かもしれません。

実際、ブログを訪問する方は、おもしろいか、参考にするか、批判したい人が大半です。(ま、最後のは少ないですが)

それら全部が私の考えそのものですし、本当を言うと幅を持たせるためにどうでもよいことも書いています。

むろん、人間ですから筆が滑ることもあるでしょうし、後日訂正したいと思うこともあります。

孔子すら毎日考えを改めたと言いますから、凡俗たる我々が信じている信条が永遠不滅の真理であるはずも無し。

私も他の方のブログを読むときはそういう考えの基で読んでいます。

ブログに限った話ではありませんが、たくさん度の入ったメガネをかけて、ものごとを見通したくないところですね。

SD110525 碧洲齋