不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

華車-Chinese Traffic

私は一応武芸者の端くれですので、あまり生命が危機にさらされても基本的にはビビるよりも危機の回避に全力を尽くす方です。

今回、一番中国的だと思ったのが交通事情。中国の習慣に関してネットで散々に叩かれていますが、この交通ルールに関しては全面的に中国人は異常なレベルと言わざるを得ません。

日本の高速道路で時々、横暴な運転を見かけるときがあります。シーマとかBMWとかでウィンカーも出さずに車線変更をしたり、かなりの速度超過をしたり、あおったり。そういうレベルは中国では多分普通か大人しいレベルです。別に大げさに言っているわけではありません。町のどこでもクラクションを鳴らしまくりです。暴走という言葉が当てはまります。歩行者は優先ではありません。バスやタクシーの運転手は全く安全運転ではありません。パトカーなどは赤で渡ってもまかり通ります。中国の他の部分に関しては見直した部分はありましたが、こと交通に関しては想像を絶するひどさです。特にタクシー。暴走運転というならあれが暴走運転でしょう。乗っている間は本当に怖かったです。逆にあれだけ暴走運転をしていてもよく事故が起きないかと不思議なくらいです。歩行者も然り。6車線道路でそこそこ車が走っているのに平気で歩き出す強者もいます。中央分離帯にへばりついているおばあちゃんもいました。信号には親切にもあと何秒で信号が変わると表示されているにもかかわらず、です。

歩行者も基本、信号は眼中にありません。車が通っていなければ赤でも平気で渡ります。車の往来が激しく、赤だった場合だけ立ち止まる感じでした。(だったら何のための信号なのか分かりませんが)

中国では驚くほど電動バイク、電気自転車が普及しており、原動機付きは多分10数パーセントぐらいではないでしょうか。日本のように原付のような形をした電動バイクがスーーーッとたくさん走っているのです。どの程度は知るのか分かりませんが、あれは便利だと思いました。

でも空気がよいわけではありません。到着した21日夕刻、空は曇ってどんよりしていました。曇りでもないし霧でもなし。なにげに中国語を解する日本人スタッフに聞くと「大丈夫、ただの光化学スモッグだから」との返事。ギョェェェ・・・・こんな濃い光化学スモッグってあるのかぁ?確かに胸が少し締め付けられるような感じがしました。しかし翌日とその翌日は打って変わって青空。つまり週末の少し後、日曜日とか月曜日、火曜日の午前中ぐらいまでは週末のために空気がきれいで、週末になってくるとまた工場稼働などで空気が汚くなってくるようです。事実、上海を去る土曜日の朝などはやはりどんよりした天気でした。晴れていても天頂以外、霞んでいるのです。

そのため、現地法人がある日本企業の日本人社員は原則運転は禁止にしているところが大半なのだそうです。納得です。

タクシーも決して中はきれいではありません。万博のために増やされたやや大型のタクシーなどは比較的きれいです。でも運転は上記の通りです。一番ましそうだった運転はおばさんドライバーの運転でした。それだけはとりあえず命の危険は感じませんでした。

しかしこれは中国でも最先端を行く、国際都市上海での話し。中国で一番イカす街でこの程度ですから、地方に行ったらどうなる事やら。想像しただけでも恐ろしくなります。

SD101129 碧洲齋