新型機の感想
ボーイング787の搭乗感想について。
シートは気持ち前後のスペースが広くなったのか、もしくは背もたれが薄くなったのかも知れない。
若干、膝に余裕ができた感じ。(気のせいかな?)
背もたれはなかなか快適なので、これなら枕は要らないと思う。
実際枕は使わなかった。
また、シートをほとんど倒さずとも比較的快適だった。
(アエロフロートのエアバスA330もまずまずだったが)
一番要らないと思ったのはフットレスト。
これを下げると平均身長の私でも膝が上がって狭くなり、使い勝手が悪かった。
実際に男性はもちろんのこと女性でも使っている人はほとんどいなかった。
空調、787はカーボン素材を多用しているために若干湿度を上げた空調が為されているという事だが、確かに今までに比べて乾燥感は少なかった。ただし復路、内側席にて空調ノズルに手を伸ばしたところ結構高かったので大変だった。窓側2列の席ではもっと低く使いやすい。
頭上荷物収容スペース。確かにこれは大きく、しかも開閉しやすくよかった。しかしこれも窓側2列の席の方が多少低いのと利用する人の少なさが相俟って、内側よりも便利かも知れない。
窓。787最大の特徴。窓枠の下に大きめの白黒のゴム皮膜のボタンがあり、左側にLEDライト式の5段階ゲージが備わっている。上の白いボタンを押すと明るくなり、下の黒いボタンを押すと暗くなる。押してもすぐに色は変わらない。最大に暗くしても外の景色は見えるが、太陽を直に見ても月の光になるぐらい。雲上では雲が雪原に見えた。これはかなり便利。もちろん、乗組員による一括管制も可能で一斉に暗くなることもある。
トイレ。復路に1回使用しただけだが、広く使いやすい。ウォッシュレットはどうやらビジネスクラスだけらしかった。しかしそれでも使いやすいことには違いない。型式などは従来と大きくは違わなかったように思うが、水洗のセンサーボタンの感動がいまいちだった。
エンジン音。離着陸時のエンジン音が従来の旅客機に比べ低かったのは間違いない。くぐもった感じと言うよりもエンジン音/振動そのものが低かった気がする。ただし巡航中はあまり従来機種と差異は感じられなかった。
振動その他。主翼や機体の多くにカーボン素材を多用しているため、揺れたときや振動が明らかに違う気がした。揺れ方がソフトになったというか、「ガタガタ」という感じの振動が非常に少なかった。巡航中の揺れなどは従来とあまり違わなかったと思う。主翼を見るとプラモデルのような質感のように見え、通常見られるリベットの裏打ち痕が全くなかった。(当たり前だが)
天井が高かった。なので飛行機特有の圧迫感がかなり軽減したと思う。頭上荷物スペースの張出しはあるが、それでも天井の高さがあることは気分的によかった。(故に内側席の空気吹き出し口がやや高め)
また、LEDを多用しているのでスポットライトや機内照明が非常にきれいで見やすかった。言うまでもなく省エネで長寿命というメリットもあるのだろう。
今回初めてJALを利用。
機内食は海外航空会社よりも若干ボリュームが少なかったような気もするが、それを十分に補える質の高い内容だった。(私には丁度よかった)
CAさんたちはさすがに評価されるだけあって文句なしの素晴らしい働きぶり。見ていて長旅なのでもう少し休まれてはと思ってしまうほどよく働いていた。
帰路は「可愛い」と思うようなCAさんが何人もいたので、遅延して窮屈で体調が良くなかった帰路も我慢できた( ^_^)。
平成二十七年睦月七日
不動庵 碧洲齋