不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

訪問者の事

そういえば先週、わざわざ岡山県熊本県から当道場に見学にいらした大学生がいました。

以前、彼らの流派をネット上で探し当て、以後、時折メールでやり取りしていました。直接会って目の当たりにしたわけではないのですが、論法と動きがなかなかおもしろいなと思った次第。伝統古武術系ではないのですが、興味深く感じられました。

今回はその代表者先生の門下生2人が上京する際、2人の希望があったために稽古に参加してもらいました。私の道場には20代は1人しかいません(かなり来てませんが)。大学生は皆無です。20代、特に前半までの武芸というのは、色々なものを吸収する時期です。当流の稽古がおもしろいのか参考になるのかは分かりかねましたが、私的にはまず怪我をさせないように細心の注意を払いました。多分、動きとしてはなかなか慣れない部分が多かったと思います。

ともあれ多少なりとも楽しんで頂けたようで、私としても怪我がなかった事が何よりでした。2人とも先生を良く慕っている様子がうかがえました。できたらあちらの流派の技も少し見たかったのですが、すっかり忘れて稽古に没頭してしまいました。稽古後は居酒屋で語りました。

21歳というと、私は留学生で米国で1人、稽古に励んでいた時期でした。実際に試合と言うか挑戦というか、そんなものも幾つか経験しました。キワどかったものもありました(笑)。参考になる事もありました。20代ぐらいまでは実戦経験はあってもよいのではないかと思います。発言に責任は持てませんけど。

この経験が彼らの武芸の肥やしになって頂ければと思います。

SD100817 碧洲齋