昨日は息子の坐禅デビューでした。
今まで家では何度か軽く坐ったことがあっただけでしたが、会には行ったことがありませんでした。
息子的にはたるんでいると警策でビシバシやられるのが怖いと思ったそうです。
在家に対しては希望者だけですから(よほどたるんでなければ)、大丈夫だと言っておきました。
普段、私は息子とよく仏教の話しをします。多分、普通の子供はそんな話しはしないと思いますが、私はなるべく宗教や人の生死、正義について語るようにしています。こういった正解のない問答は子供の感性を磨くと思っています。
出立前に軽く食べましたが、やはり少しでも食べると違うものです。外はかなり寒かったはずなのに、私も息子も寒いどころかわずかに汗を感じた程。
道中では息子と般若心経の練習。家で時々読んでいるので全然知らないものではなく、大字の般若心経を広げて元気に読み上げていました。私も一緒に唱えました。親子で車中般若心経を唱えるというのもなかなかおつなものです。
たまたま色不異空、空不異色の話になりました。
息子は世の中のあらゆるものが仏からできていることを知っています。
だから仏は世の中のあらゆる全てであることだと言うとすぐ分かりました。
故にコメの一粒に至るまで、大事にすると言うことが分かったようです。
座禅堂の一番手前、右側の単に息子を座らせ、その隣に私が座りました。30分前なので息子には時間が来るまで楽にと言っていましたが、息子は私に倣い、一緒に坐り始める始末。足痛くなるぞ。雰囲気的にリラックスという感じではなさそうでした。
昨日は土曜日よりは多い人数でした。
始まる頃になると息子は足が痛くなったのか、そわそわし始めましたが、よく見るとそれでも背骨がピシッとしていてよい姿勢です。これには少々驚きました。
仲解(途中の休み)では一旦立たせ、お堂の周りを歩かせました。血行をよくするには歩くのが一番。
後半も相変わらず足が痛そうでしたが、それでもよく頑張りました。
車中での練習の甲斐あってか、般若心経は元気よく唱和していました。
その後、本堂に移動して、臘八示衆の提唱を受け、茶礼になるとほっとした様子。
帰路はご褒美にちょっとしたお菓子を買ってやりました。
本人は足が痛かったにもかかわらずがんばり通せたことに非常に満足な様子でした。
平成二十四年師走三日
不動庵 碧洲齋