星呟風囁 六
雪
雪の語源と考えられているのが「神聖であること」「忌み清めること」を意味する「斎(ゆ)」に、「潔白(きよき)」の「き」。「潔斎(けっさい)」を意味する「潔斎(ゆきよし)」からなのだそうです。
また、雪は古くから信仰の対象とされていて、大雪の年は豊作の兆しと考えられていました。
天から舞い降り、下ってくる純白の氷精に対して、古代の人たちはそのように感じていたようです。
現代においては「天下り」と言えば、雪とは似ても似つかぬシロモノを指しますね。
この対照が何ともおかしく感じた次第です。
SD100205 碧洲齋