息子は毎日自主学習なるものが宿題として出されます。
そのテーマ探しに四苦八苦してますが、昨日のお題は「雪」。
雪の出来方、雪の種類など色々調べました。
息子が感銘したことは、雪の結晶は一つとして同じものがないと言うこと。
どれも大変美しいのに無数の雪の結晶には同じものがないと言うことに衝撃を受けたようです。
私は言いました。これは雪だけの話しではなくて、地球上の人間、動物、樹木は言うに及ばず、道端の石ころでさえも自然から生まれたものは全て同じものはない。
狂気のように同じものを作ろうと奔走しているのは人間だけ。
たった一つの存在でたった一度きりの存在、その尊さこそが仏だとよく息子に言います。特に雪の語源は「神聖であること」「忌み清めること」「潔白」「潔斎」などから来ているとも言われています。そう考えると雪の尊さが深まるものです。
宇宙から砂粒に至るまでそれがひとつひとつ実感として感じられるなら、万物に対して深い感謝を以て接することができるのではないかと思った次第。そう思えばこそ、無益な争いよりも調和することの方が真理にどれだけ近いことか。
仏の尊さが収斂して結晶になる
仏の尊さが拡大して宇宙になる
今朝、起きると雪が降っていました。
息子も庭に積もった雪を見ました。
「雪だ」
「うん」
「一つ一つ、違うものの結晶だ。」
「うん、仏なんだよね」
「そうだな、尊いな」
こんな会話をしました。
平成二十六年如月十四日
不動庵 碧洲齋