土曜日の春日部での稽古の後、露国武友を連れて自宅近くの駅まで。
あいにくの曇天で時折雨が降ったり止んだり。
駅近くの浅間神社では例大祭を催していたため、参拝後に露店を一巡する。
昨今の露店の種類の多さには驚かされる。私が子供だった頃に比べて、見たこともないようなものを売っている店が増えた。
小学校から高校ぐらいまでの子供たちが、めいいっぱい着飾って露店巡りをしているが、路地はぬかるんでいて素足が泥だらけになっていた人も多く、哀れと思っていたが、子供たちは意外にもあまり気にしていない模様。これが若さというのかなんなのか。
古代からそうだったのだろうが、祭りと言えば地域社会の運営について討議する場でもあったが、同時に男女の出逢いを作る場でもあった。後者は今でも健在(笑)。それにしても今時の子供は洗練されている。お洒落で洗練されている。
もっともうちの子は電話をしたら雨天にわざわざ外に出歩くのは論理的でないと、家でテレビを見ていた。老成しすぎるのも良くない。
武友と駅前の居酒屋で食事。どうせ呑めないのでうまい料理を食べるが、武友曰く日本の料理は何を食べてもうまい。個人的にはこういう事に慣れきった生活に、薄氷が割れるような恐れを抱く。
帰宅後は同門が入浴している間にレンタカーを受領しに行く。その後自分も入浴を済ませさっさと就寝。翌日は4時起きのため。
露国武友より色々土産を頂く。珍しかったのは露国産の茶。ソチ辺りの茶という事だが、この辺りが茶を産出する北限だそうな。今回頂いたのは木箱入りの高級茶のようだった。
翌日は4時起床4時半出立。
途中別の禅友を拾って寺に。あいにくの雨天の中、5時半よりも早く坐る。
こういうときに車は大変ありがたい。
通常雨天時は参加者が少ないのだが、当日は珍しく人が多かった。
提唱は第二十五則 三座説法。比較的分かりやすい則。
茶礼時は人が多いと茶を点てるのに大わらわだが、常連も多かったので割に手際よく捌けた。
8時散会後、道中禅友を降ろして一路当流の本部道場に。
比較的人が少なかった。とはいえいつも限りなくぎゅうぎゅう詰めに近い状態で稽古をするため、古代のファランクス、戦国時代の陣立て戦術の場合には多分、当流の門下生はかなり手練れていると思う(笑)。
稽古後は一路秩父を目指す。天気は相変わらず雨が降ったり止んだり。
今回今回巡礼予定の札所から行きやすいなるべく安い旅館を選んだのだが、これが大正解だった。秩父市街のちょっとした丘陵の麓に立っているが、丘陵側は森林しか見えないので風情がある。何はともあれ日曜投宿なのでどうやら客は我々を含めても2.3組のようだった。大変静かで快適だった。
時間がやや早かったので、木剣を持って2人で丘の上の公園まで。
少し遠回りして昇ったのだが、これまたなかなか素晴らしい自然公園だった。
稽古の内容はナイショ(笑)。しかし露国同門は汗みずくで正念工夫をしていた模様。
私としても、ここ3.4年、創意工夫をしていた動きがまずまずの出来映えになってきたので一応満足。概ね4割程度の出来映えか。
後半は同門の足腰がふらついてきたので終了。
夕食は込みではなかったために外食。夢庵で鰻重定食!料理の中では一番高いモノだった。店員の若い女の子にいいように丸め込まれた体。しかし露国武友は初めてのウナギだったらしく、大変おいしいとのことだった。
旅館に戻り、私は早速風呂に入る。大小二つの風呂があったが、武友はどうしても先にノートを取らねばならないことがあったようで、先に入浴を済ませた。風呂から戻るとまだ熱心に書いていた。
ということで後半は午後にまた書きます。
平成二十七年文月八日
武神館 不動庵道場
不動庵 碧洲齋