不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

第2回秩父巡礼(2015年)所感 - 弐 -

翌日朝は朝食が7時半。もう少し早いと良かったのだがやむなし。多分巡礼用の宿に泊まったらもう少し早かったと想像する。 先ずは車を旅館から最寄りの12番札所まで移動、そこで身支度をする。 雨がしとしと降っていたために雨具を着用。雨の量にもよるが、激しい降りでない限りはやはりポンチョが便利かと。上下セパレート式は登山には向いているが、巡礼向きではない。事実、巡礼中は意外に蒸れ、脱いだり着たりするのに手間取った。 雨天で機能発揮したのは遍路笠。僧侶が使う網代笠などは雨天時はもっと便利だと想像するが、雨天で自転車などに乗っていたとき、遍路笠だとカッパのフードよりも遥かに視界が利く上に夏場は涼しい。帽子などに比べて格段に快適である。今年の夏は雨天はもとより晴天時にも試してみようかと思う(笑)。 今年は6番から。車から最初に回る7番札所まで3.5キロ。ほとんど平坦ではあったが雨の中、特に会話をするでもなく黙々と歩く。 第七番札所
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第六番札所
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場所の関係で最初は7番。平日で雨だとさすがにほとんど巡礼者は見かけない。もっとも巡礼者と言っても、我々のように徒歩で打っていく人は2割もいないらしい。去年もそうだったがほとんどが車だ。 次は数百メートル先の6番。少しブドウ畑を上がったところにあった。 雨は小降りになったり曇ったりと慌ただしく移り変わるが、我々は雨具を着たままで移動した。 次の8番までは1.8キロ。国道と西武秩父線を越える。 この8番札所には樹齢600年の楓の木があるのだが、ため息が出るほどに美しく荘厳な樹木だった。もちろん季節的に葉は緑だが、それでも葉振りや姿が実に素晴らしかった。何よりも表皮がとてもつややかだった。600年とは思えないみずみずしさだった。 印を入れてくれたのはまだ中学か高校ぐらいの小坊主さん。臨済宗の寺なので彼ももう少ししたら僧堂に行くのかも知れない。心の中で彼の健闘を祈った。 第八番札所の楓
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次の9番までは1.9キロ。また国道の反対側に出る。赤く塗られたお堂のある寺だった。そこで一休みする。2.3組の自動車巡礼の人たちが乗り付けてきたが、そんなに時間をかけるでもなくすぐに去って行った。個人的にはやはり大変でも徒歩で巡礼した方がありがたみが湧くというもの。 第九番札所
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前回でも歩いている間はほとんど話すことがない。希に話すだけ。それぞれ思いに耽ったり、景色を眺めたり。多分一番多い状態は経行、つまり歩いている禅。先日老師から話しを頂いた折に実践をしてみようと思ったに違いない。私は以前から行っていたが。 その次の10番までは2キロ。10番からは車を駐車してある12番に近くなってくる。雨は相変わらず降ったり止んだり。11番は10番の山の裏手に近い。距離にして1キロ。ただしあいにく昼休み中で、15分ほど待たされた。小さい寺では員数の関係で昼休みになる。 そろそろ腹が減ってきた。時間になり御朱印を頂くとすぐに午前最後の12番に戻る。距離にして1.3キロ。境内の蓮の花が大変美しかった。 第十番札所の山門
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第十一番札所
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12番で御朱印を頂き、車で昼食を食べに出掛け、そのまま13番に向かった。 第十二番札所
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美しい蓮が咲いていた
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平成二十七年文月九日 不動庵 碧洲齋