不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

敬老の日

昨日は祝日だったために本部道場にて稽古。

参加者は多分20名ぐらいではなかったかと。幾人かの海外同門と稽古をして11時頃に終了。

その後、初めて来日したというマケドニアの同門を連れて秋葉原まで。

彼曰くマケドニアは欧州でも1.2を争う貧しい国だと言うが、人となりを見る限りはなかなか奥ゆかしい、それでいて自分の国に誇りを持つ武人に見えました。

この旅のために10年近く貯蓄をしたとか。日本人は海外に行けば、ほぼ全ての国の物価は安く感じますが、逆に言えばほとんどの国の人は日本に来たら高いと感じるものは多くあると言うこと。同門はマケドニアでは10ユーロも出したら食べきれないほどの料理が出るとか。

秋葉原ではヨドバシカメラの大きさに呆れていた様子。6階のオモチャ売り場で息子さんの土産を買っていました。私も息子に頼まれていたものを幾つか。

それから両国に行きました。江戸東京博物館に行くためです。丁度本場所中だったので国技館には幟が揚がり、人で賑わっていました。私たちはまずそば屋で腹ごしらえをしてから国技館の前でちょっと待っていましたが、午後から本場所だったのか、テレビでもおなじみの力士たちが何人かいました。名前と顔が一致したのは大砂嵐ぐらい。迫力ありましたよ。

その後、博物館へ。建物が尋常な感じではないので大きさに圧倒されていました。

中では写真を撮りまくっていましたが、普通はそうですよね。タダ驚いたのは日本の歴史に結構詳しい。縄文時代から江戸時代まで良く知ってました。さすがに近代はそうでもありませんでしたが。

太平洋戦争では米軍の東京への空襲について愕然とした様子でした。

私もこういうときは口が悪くなるたちで、周囲にアメリカ人や旧連合国の市民がいたかも知れないのに、英語で平然と語りました。

「米軍は核兵器2発を含む、主要都市空襲で50万人の一般市民を焼き殺しておいて、戦争が終わったら『平和に対する罪』とか言って裁くのだから恐れ入る。50万人の一般市民を殺しておいて彼らの言っている『平和に対する罪』がなんなのか是非とも知りたい」

「日本は古来からモンゴルと清国とロシアとアメリカという世界でも最大級の国とだけ戦って、負けたのはたったの1回。アメリカなどはどこぞのアジアの小国と戦って負けたこともあるようだけど、日本はそういう事はしない。侍の国だから。そんな戦いでイジけた帰還兵が映画のヒーローって、イヤイヤ、日本だったらそんなさもしいストーリーは絶対ウケないよ」

などなど、周囲にいた数人の欧米系の人たちの顔色が赤くなったり青くなったりしていたのも知ってましたが、そういうとき、私はとても意地が悪くなる(苦笑)。

マケドニアという本当に小さな国の同門と一緒だったからと言うこともありますけどね。

韓国の高校生の修学旅行もありました。結構注意してみていましたが、やはり若い世代には日韓の不協和音は関係ないのでしょうか、みんな楽しそうに古代から近代に至るまで見物してました。若い世代にはあまり関係ないのかも知れません。日本の高校生と全く変わらない雰囲気でした。

平成二十六年長月十六日

不動庵 碧洲齋