不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

勉強はどこでする?

前にも何度も似たような事を書きましたが・・・。

今だけでしょうけど、息子は私と一緒にいることが楽しいようで、今は寝るのも同じ布団なら勉強も同じ机です。

勉強はキッチンのテーブルでします。

息子には小学生になってから2階の8畳の部屋をあてがってますが、半分物置状態。大抵は居間と私の部屋で過ごします。

私もひとりだけの部屋にしてもらったのは高校になったぐらいからですが、うちは一人っ子なので小学生から個室を与えてます。

欧米では個室を「bed room」と称します。文字通り寝るための部屋プラスアルファ程度にしか使いません。例えばアメリカなどでは高校を卒業するぐらいまではそんな感じの人が多いように思います。仕事で行った豪州でも1年近くホストファミリーと過ごしましたが、やはり同じでした。家にいるときは特に用事が無ければbed roomにいることはあまりありませんでした。(中学生になったお兄さんの方はそうでもなかったですけどね)

個人主義華やかな米国ですが、それだけに家族との絆を大事にします。(離婚率がずっと高いというツッコミはこの際忘れてください)だから勉強などはなるべく公共の場で行われることが多い。まあリビングはみんなでテレビを見たりするし、テーブルも低いのでやはりここはキッチンが一番のようです。

日本ではその辺りが誤解されていて、「個室」ならばとテレビや冷蔵庫まで持ち込む人がいますが、これは完全にアウトです。鍵を付けるのもアウト。ま、こんな時代ですからパソコンなどは仕方ありませんが。家族のいる言えにあって個室というのは基本、寝るだけプラスアルファ程度に留めておくのが良いように思います。日本では親の権威が落ちてきていますが、米国では日本よりは権威が保たれているような気がします。(これは自信ありません)

我が家でも普通は朝5時に息子と二人で起床してただちにキッチンに向かい、6時まで二人でそれぞれ黙々と勉強をします。勉強しろとは言いません。私が勉強していたら息子もせざるを得ませんから。

前に何かに書かれていたのですが、個室で勉強するより子供よりも親のいるところで勉強する子供の方がよく出来るというのがありました。息子はそんなに勉強をしているような感じは受けませんが、成績はまずまずです。勉強だけではなく、自律という点でも私とほとんど生活を共にしていますから家事手伝いもほとんど文句なく行います。見たいテレビが放送しているときでも頼めばやります。あまり可愛そうなのでそれは滅多にしませんが。

これが思春期になると自分の部屋を持ちたがり、壁を作るのでしょうけど、それまではこのような生活をすることで、立派な大人になる準備になるのではないかと思っています。

私の部屋(和室)ではいつも清め、神仏に祈り、勉学にいそしみ(時々私の部屋でも勉強します)、ネットを見て楽しみ、色々語りますが、息子が自分の部屋で多くの時間を過ごすようになっても、家を出るようなことがあっても、私が部屋で何をしていたのか、時々思い出してくれると思っています。

平成二十六年長月十日

不動庵 碧洲齋