色々と24時間テレビに対しては賛否両論出てますが、基本的に国内外の障害者や被災者を紹介して啓発するという趣旨が掲げられているという点では十分に優れた番組だと思います。
確かに24時間も連続してテレビ放送をすれば結構な費用はかかります。そしてそのお金があれば募金に使えという人もいます。それでも啓発活動は重要かと思います。
また、色々裏事情も取り沙汰されてますが、裏事情が真っ白な番組というのは一体どれほどあるのか知りたい。また批判している本人たちはそういう資格があるのかどうかも知りたいところ。多々問題があったとしても、今のところ24時間テレビはまずまず、存在意義は揺るがないような番組ではないかと思います。
うちでは日頃から人の生死について、生まれてきた意義、普通に話しているのでそんなにインパクトを感じた内容ではありませんでしたが、良いストーリーだと思います。強いて言うなら芦田愛菜ちゃん、うますぎて浮いてたかな(笑)。
私が1ヶ月で死ぬと宣告されたらどう思うか、息子に聞いてみましたが、「パパもオレも悔いの無いように毎日、その日が来るまで一生懸命に生きる、それしかないんじゃないか」と冷めたことを言います。嬉しいような悲しいような。しかし宣告されてもやはりそんなに大きく落ち込んだりしないようにも思います。(宣告されたことがないからというのはありますが) 確かに毎日、悔いの無いように善く生きる努力はしています。
ドラマの中で唱歌「故郷」が歌われていました。丁度数日前にこの「故郷」について書こうと思っていたので偶然というか何と言うか。
いつだったか、夢を見ました。
息子がこれを歌っている夢でした。
ただ、歌っている場所が特殊でした。
背景は真っ暗な空、遠くに息を呑むほど美しい地球が浮かんでいました。なので多分、息子が立っていたのは月面だったのでしょう。もちろん宇宙服を着ていて、私ぐらいの年齢だったのですが、声だけは妙に今と同じでした。
私は多分、テレビか何かをと通してそれを見ていたのだと思います。
しかし息子が歌っていたのは今回の24時間テレビでは歌われなかった3番でした。
1.2番と随分趣旨が違ったので歌われなかったのだと思います。
志を果たして
いつの日にか帰らん
山は青き故郷
水は清き故郷
宇宙服を着た、大人になった息子はずっと繰り返してこれを歌っていました。
私もこの歌は好きですが、一番好きな部分は
志を果たして
いつの日にか帰らん
ここです。青雲の志が歌われたここがとても好きです。若者は皆、こうあらねばなりません。若者は前だけを見るべきです。故郷を振り返るのは大目に見ても人生の半ばを過ぎてからで十分。父母に恩義を返したいならやはり志を果たすべきです。志を果たすべく奮闘している毎日あっての孝行です。論語などもよく読むとそのように示されています。最近の若者は、と紋切り型になってしまいますが、右を見たり左を見たり、最近は小さい機械相手に下を見る人を多く見かけます。前を見てください。私たちは前を歩くようにできています。
志を高く遠くに持つ。
生き方に誇りを持つ。
人として品格を持つ。
具体論は本人に任せますが、こういう教えは私自身が手本を示し、息子に教えています。これらを追い求めている姿はたとえ道半ばで倒れても尊い。本人がどれだけ、自分の夢に近づくことができるか、親としてできるだけ支えたいところです。
平成二十六年葉月三十一日
不動庵 碧洲齋