不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

週末

週末は息子と幾つかGYAOで映画やアニメを見ました。

その一つ、「男たちのYAMATO」。何度観てもなかなか迫力ありますな。映画館でも観ました。

息子曰く「・・・艦橋狭いね」。宇宙戦艦ヤマトの艦橋はあれはスケールを無視して作られてます。なので一番許せる大きさが実写版のYAMATOですが、あれでも艦橋から算定すると500メートルにもなってしまうとか。

反町さん、そんなカッケー主計兵曹なんておらんでしょう、普通(笑)。

一茂、ん~やっぱりちょっと迫力が欠けるんだなぁ~。何なんだろ。演技力をもっと身に付けてください。

渡哲也演じる伊藤中将!私のイメージとかけ離れすぎ!いい意味で!でも妙に納得させられます。あ、渡さん、坂の上の雲でも東郷平八郎提督やってました。これもイメージとかけ離れてましたが、納得でした。力量のある俳優さんはこうなるんでしょうね。

昔はちょっとしたミリヲタだったので、気になった点が二つ。

大和にはほぼ全員にベッドが配置されていて、ハンモックは臨時の増員以外は使われてなかったと聞きます。映画ではベッドと併用して普通に使われていましたが・・・。

体罰(軍隊用語では罰直)もすんげーリアル(笑)。ケツを叩いていた精神注入棒、あれ黒ずんでいて怖かったぜ。

でも大和と武蔵では旗艦というブランドイメージのために体罰禁止令があったと聞きます。(あ、この頃から体罰は「いけないもの」だという認識はあったんですね・笑)

だから基本、精神注入棒でぶっ叩かれる程のシゴキはほとんど行われなかったと聞きます。(陰で少々はあったかも知れませんが)

この作品はいわゆる戦争肯定作品とか、エラい人たちからの視点と言うよりも、本当に下々の兵士らや彼らの故郷からの視点というものがとても強かった。たぶんそれが名作たらしめたのだと思います。こんな立派な戦艦を建造するぐらいなら、明治時代に活躍したような超優秀な外交官を10人育てた方がよほど国益があった。過ぎてしまったことを言っても始まりませんが。現代の人たちはごくごく一部の人を除いて、お金や物量で解決できるなら戦争などまっぴらごめんです。全然割に合わないからです。それでも引けないところまで相手がゴリ押ししてきたら敢然と立ち向かうぐらいの気持ちを、日本人であれば持って欲しいところです。

もう一つ、「ランボー4、最後の戦場」も観ました。

まあ、これもただで観られたので息子の希望で観たんですが、やっぱり1か、譲歩しても2が良かったな。3.4は同じ路線のような気がする。最後なんか重機関銃で撃ちまくって殺戮しているだけだったので気持ち悪いのとつまらないのと両方。

小説ではランボーさんはアル中親父から離れて軍隊に入ったとかありましたが、実家に帰るとなんと!アリゾナ州の大きな牧場/農場じゃありませんか(苦笑)。そりゃないよ、と言うのが正直な感想です。ん~ヒーローに帰るべき故郷ってあっていいんでしょうか・・・という感じ?

スタローンのふけ方はとても良かった。普通にカッコイイ。でもストーリーとかはいまいちだった。

こちらはあまりたくさんの感想はありません。

それと、同じくGYAO手塚治虫の「火の鳥」も幾つか見ました。チェン・ミンさんの二胡の音色を聴いていると、また二胡をやりたくなりました。今となってはお金と言うより時間がない。家で弾いていると散々嫌味も言われるし(苦笑)。私は家人が他の楽器を弾いていても何も言いませんけどね。いずれにしても今は聴くだけで我慢です。

この「火の鳥」も非常に重いテーマです。息子には何度も見せたいと思います。

人の持つ業や輪廻、生死について、この作品はこれらについて非常に多くを語っています。息子も最近のアニメは薄っぺらくて考えることが少ないから面白くない、とつぶやいてました。本当にそうですね。

平成二十六年長月朔日

不動庵 碧洲齋