不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

日曜日

昨日は5/18に開催される滝の城まつりの練習日でした。 練習場所は所沢市にある滝の城跡、城山神社。 滝の城などという名前を知る人はまずいないでしょう。文字通り小さな城です。 歴史上でもほとんど名の上がらない、北条氏の一支城です。 そういう閑散とした城跡で祭りが開催されるというので何とはなしに参加したのが三年前。以後殺陣メンバーのメインとして参加させて頂いておりますが、参加するほどにこういう小さな、名も泣き小さな城の味わい深さが分かるようになりました。 初回以後、多くの方々が祭りに来て頂き、盛況を極めた感あり。正式には所沢市の市政からも直接的に協力を得ているわけでもないのにここまで盛り上げられたのは城保存会の皆様、時代祭を愛する愛好家たちの皆々様の賜ではないかと思います。 城はJR武蔵野線新座駅から東所沢駅の間にあり、新座駅から東所沢駅に向かうとき、進行方向右側、関越自動車道を越えた辺りの木々の生い茂っている丘陵地帯が滝の城です。 城が造られただけあって、見晴らしは良いです。関東平野南部が一望できます。南側や東側は峻険な崖になっており、川も流れていることから攻めにくい。 場所的に東所沢駅と新座の中間よりはやや東所沢よりといった感じ。 昨日は敢て新座から徒歩で城跡まで行きました。 駅を降りてから1キロちょっとは武蔵野線沿いの道。そこから離れて関越自動車道をくぐり、しばらくしてから住宅街の道に。城跡はすぐ見えるので、何処をどう行っても大丈夫です。 大きくはないものの、奥行きのある神社の前に来ました。神社は八幡神社でした。 神社の正面の何かが光っています。時間は十分にあるので私はその八幡神社の近くまで歩きました。 光っていたのは祝詞が納められていた額縁。「な~んだ」とは思いません。祝詞が光って私を呼んだのですから大いに縁があります。賽銭をしてよくお祈りをしました。
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同じ通りを歩いていると今度はお寺。門は大きな農家のような立派な門ですが、中もよく整備されていて興味を持ちました。真言宗のお寺で円通寺というのだそうです。弘法大師様の銅像と・・・梅の木?が美しかった。 成田山念仏講中不動明王像も素晴らしかった。
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門の入口付近、鐘楼のすぐそばにそんなに出来が良いとは思えない大師像が安置されていました。そばに謂れが書いてあったので読んでみると、この弘法大師石像はこの寺の住職の同級生だった友人が陸軍に入隊する前に造ったものだそうです。そのご友人は24歳でビルマ方面にて戦死。どんな思いでこれを彫ったのでしょうか。胸が痛くなります。
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滝の城がどんどん近くなります。柳瀬川を超えると埼玉県ですが、そこから崖になっているところが丁度滝の城になります。ちなみにこの崖の中腹には古代人の墓があったそうです。豊臣や武田の軍勢も丁度こんな感じで攻めたのかも知れませんね。この祭りに参加して3年目ですが、こちら側から城跡を眺めたのは初めてです。最初に本丸があったところに立てられている城山神社に参拝。もちろん見晴らしがよく、武蔵野の景色が一望できます。
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打ち合せと練習は神社の社務所なのですが、これまた昨年改築されたばかりの非常に素晴らしい施設。ぼつぼつと仲間が集まりはじめ、そのうち打ち合せやら練習やら。 大筋では昨年と同じシナリオですが、幾つか変更を加えて今年は更によくなりました。共感得られること間違いなし。 屋外で色々合わせましたが、外はもう春の陽気です。 3年前からの滝の城祭りから人気があるのか、この日は城跡見学会があるとか。午後からは人が集まってきました。よいことです。
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16時過ぎに終わり、解散しました。 あ、週末からもう3日も経ったのか(苦笑) 平成二十六年弥生十九日 不動庵 碧洲齋