不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

いい加減にしろ、山本太郎

昨日からのニュースを読んでいると、頭がくらっとするほどにあり得ないような暴挙です。

戦前ならともかく、戦後にあってこのようなことをするのは日本の国会議員としてはおよそありうべからざる所行です。

戦前ではこれはOKで(意味があり、やむを得ない行為として)戦後はNGです。理由は簡単、主権者が天皇から国民に替わったからです。そんな簡単なこともコイツは分からないのか。

戦後の皇室は政治には関与しません。ある意味それだからこそ国民からは絶対的な支持を得ており、それは他国の王室すら及ばぬところであり、日本の至宝でもあります。というか天皇という存在自体が日本そのものです。

多少の政治的駆け引きがあったとしても、天皇陛下以下、皇室の構成員に何かしらの催し事や地方にお越し頂くためにはきちんとした要請と手続きが必要であり、国会議員はそれを厳守する義務があります。

そんなことができぬような議員はよその国はともかく日本の国会議員としては言語道断です。先日の大島での発言にしても、残念ながら山本氏には政治家以前にジェントルマンとしての資質に大きく欠けています。

山本氏が当選した参議院ですが、「良識の府」「再考の府」「政局の府」とご大層な名が付いているのもそれだけ、人間としての良識を求められているからであって、こんなのが参議院議員に当選するのですから世も末です。参議院ではなく惨議員じゃないかと思います。

さて、私は批難こそしても、もちろん山本氏には票は入れませんでしたが、彼が当選したという事実は彼を支持した有権者がいるという事実はきちんと認めます。ここが民主主義の痛いところ。こういう愚か者をも許容させる可能性が民主主義にはあります。こういうことは貴族政治や王政政治ではあり得ず、ここが民主主義政治の醍醐味だとも言われていますが、物事には万事許容範囲があると思います。先ほどYAHOOの投票を見ましたが、約1割は彼の行為に賛成だと言っていましたから、その10%が彼に票を入れた有権者と言うことでしょうか。多いのか少ないのか分かりませんが、ため息が出ます。ヤレヤレ。

私は別段右翼ではありませんが、政治的権力がない、しかも日本の根幹に関わる天皇制、皇室に関してはものすごく敬意を払っているつもりです。ちなみに皇室の権威に匹敵する外交的権威は世界ではバチカンだけだそうです。もちろん、皇室の方が遥かに古いし、日本も古い。どちらもギネスブックにちゃんと掲載されている世界記録です(笑)。色々な思惑があっても政治家たちもそれはよく分かっていると思います。それを今回、無視した形で手紙を渡すなど、開いた口がふさがりません。彼を賞賛するジャーナリストもいますが、彼はたぶん旧憲法と現行の憲法の違いすら知らないのではないでしょうか。

少々暴論ですが、人口の9割が滅んでも、首相が毎月替わっても日本はその根本的なものを失わずにいられるかも知れませんが、皇室がなくなってしまった場合、それこそユダヤのような能力や資産はあるが、どの国からもいい目では見られない、流浪の民になるのではないかといつも思っています。皇室の権威とは政治的なものを超越した、そういうものだと考えています。

山本太郎、アンタは間違いなく参議院議員のバッチを着ける資格はない。

平成二十五年霜月朔日

不動庵 碧洲齋