不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

週末

昨日は早朝から息子と座禅会に行きました。 今日から4年生になるという事もあり、こういう節目の時にはなるべく連れて行くようにしています。 本人も嫌がりもせずについて行きます。 前回の臘八が初めてでしたが、さすがに最初の1柱目は1時間も坐っていたので大変だったと思います。 帰宅して新学年の準備とハムスターの掃除をさせてから買い物。 車中、スーパーの前にドラッグストアーに立ち寄ろうと思ったのですが、そのドラッグストアーの名前がどうしても思い出せないでいると、息子がいきなり 「それは達磨の髭だよ」と呟きました。 「は?」 「ウェルシアでもセイムスでも売っている中身は同じなんだから、そんなのは達磨さんの髭があるとかないとか言っているのと同じ事だよ。」 「・・・はぁ・・・」 老師の提唱中は退屈そうにしていたはずですが、まあよく聞いています。 幾つか試問してみましたが、よく理解しています。これはちょっと驚きました。 帰宅すると昼食を簡単に作り、食べましたが、「宇宙戦艦ヤマト2199」初放映まで時間があるので時間を潰すためにまずは庭掃除。いつの間にか雑草が生い茂っています。間伐もざくざくやりました。その後、息子のリクエストで川口市安行の山に行く事にしました。この辺りはなだらかな丘陵地があり、私が卒園した幼稚園があるところです。 車は妻が通う茶道教室がある真言密蔵院に止めました。 そのすぐ隣にある通称「かぶとむしの山」と呼んでいる山に行きましたが、行ってびっくり。 間伐されて、すかすかになっていました。 私が子供の時はうっそうと木々が生い茂り、ややもすると迷子になるような大森林でしたが、今では大きさは1/4にもならず、木々のむこうに住宅地や道路があり、チョロッとした林程度に成り下がってしまいました。腹が立つ事この上もありません。その昔は安行は森が非常に豊かな土地でした。私が今、アウトドアが好きな原点もここにあります。自然を破壊して何がいいのか理解できません。昨年来たときはまだ、背の低い灌木がたくさんあったので、去年の夏以降に伐られたのでしょう。
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こんな感じにスカスカ。昔は本当に「森」でした。 さすがに息子もあきれ果てていました。本人もちょっとショックだったようです。夏になったら、ちゃんと虫が出てきてくれるのかどうか。私も答えられませんでした。 その後、密蔵院を拝観。結構大きな寺院です。檀家が多いのか霊園経営がうまくいっているのか分かりませんが、ゴージャス系です(笑)。私が幼い頃に行ったときはもっと古風で格式高い感じがしたものです。とはいえ古いお寺には違いないので、本尊を拝観してから不動堂、墓地にある仏像などを見て回り、帰路につきました。
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写真は密蔵院の境内 帰路、私が卒園した幼稚園の隣にある東光寺に立ち寄りました。東光寺は密蔵院の末寺だそうです。 本堂前で40年前に私がしたように、息子と祈りました。 「わたくしたちは みほとけさまに まもられて いつも ただしく なかよく します。なむじぞうだいぼさつ」 不思議と今はこの言葉が意味する事が、はっきりと手づかみで分かります。 子供ができるまで、私の心の奥深いところにこの言葉が種のように眠り、今開花したかのような感じです。 これを唱えていたときの様子が今でもかなり鮮明に思い出されます。 40年経って、息子とここでまた、唱えられた事にはとても感謝しています。
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東光寺の仏像 さらに帰路、同じく真言宗の寺院に立ち寄りました。 そこには数年前にできた、新しい門があり、そこには新しい仁王像が安置されています。 新しい仁王像というのは珍しいと思います。
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家に戻ると雨が降ってきましたが、妙に音が激しいと思ったら雹でした。 雹は5-10分ほど続き、その後は雨、しばらくして止みました。 17時からさっそく「宇宙戦艦ヤマト2199」を観ました。 こちらも約40年前、私が幼稚園の時に放送されていたものを、今回完全リメイク版での放映です。 これを作った方々の熱意が分かります。 デザインや効果音、音楽などは全く同じなのに真新しい。凄く不思議な感じです。 息子とすでにインターネット配信で観てましたが、今回テレビ放映ということで楽しみにしていました。息子はヤマトの大ファンです。 こんなに時間が経ってから同じものを息子と観るという感覚は何とも不思議な感じです。 残念ながら私はガンダムのようなロボット系はあまり好きではなく、昔からこちら系が好きでした。 ちなみに4/7は旧日本海軍戦艦大和が沖縄特攻に出撃して、撃沈されて日でもあります。 少し時間があったので、ハムのガンバと何か一芸ができないかと、くだらない事を思いつきました。 白い大福!
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息子も心機一転、4年生への備えができたと思います。 平成二十五年卯月八日 不動庵 碧洲齋