不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

箴言の蔵から

中学生ぐらいの時から、古今東西の格言や諺、名言などに興味を持ち、折を見ては書き留めてきました。それは手書きからワープロ、そしてパソコンに至ってきました。状況や年齢によって共感する言葉は変わりますが、やはり凡俗の中でもちょっと程度が低い自分からすると先達の言葉の重さにはいつも繊細な心が傷つきます(笑)。そして「よしっ!」と奮い立たせても大して長続きもせず。その繰り返しです。 それはともかく、時にはこういう名言を紹介するのも悪くかなろうということで、適当に拾ってみました。 ・己と向き合う稽古、他に向かう稽古、その表裏一体こそ修業の理想だ。 ・自分には見えない自分の顔を人に見られている、それが人生だ。  ― 大山 倍達 ―  (極真空手創始者) *個人的に極真空手と聞くとちょっと怖いのですが、やはり大山さんは一流を創設した方だけあって、言うことが違います。 ・はっきりしていることは、誰よりも厳しい練習をし、自分に克たなければ絶対に勝利はないということです。 ・どこにいたって道場です。  ― 山下 泰裕 ―  (柔道家) *私は柔道界と言えばまずこの人を思い浮かべます。やはり普通に勝つにしてもより多くの稽古を要し、自分に克つなら誰よりも厳しい修行が必要だということですね。耳が痛いです。 ・功名心をしりぞけて、平常心、不動心を持ち続けよ。 ・平凡は妙手にまさる。  ― 大山 康晴 ―  (十五世名人将棋棋士) *私は将棋には詳しくないのですが、wikipediaなどで調べると、この方は非常に慎重で重厚な攻め方をした人のようです。中国の武将で言えば諸葛孔明のような感じでしょうか。しかしやはりこの歳になって思うのは、平凡を非凡で行うことこそ最上であると言うことです。 平成二十五年正月二十三日 不動庵 碧洲齋