不動庵 碧眼録

武芸と禅を中心に日々想うままに徒然と綴っております。

徒然なるままに・・・

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石橋を 叩き砕きて 覗き見る 水面の空の 美しきかな 石橋を叩くという「確認」をしないでください。 確認の対象があったら破壊して下さい。 そのまま、そのまま、在り潰れてください。 そのうちきっと、水面に映っている空の美しさに気づくと思います。 空(そら)と空(くう)に掛けました。 写真は不動寺木蓮と石橋。
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白雲の かかる艫岩 海原に 旅立つ如く 荒船の嶺 群馬県下仁田町荒船山という切り立った岩壁がある山があります。 その岩壁が荒海を行く船のように見えるので、「荒船山」となったようです。 キャンプした翌日、まさに白雲を行く巨船のように見えました。 一体、この船はどこに行くのでしょうか。 写真は早朝の荒船山
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朝霧に 潜む山嶺の 静けさも 明けて岳晴れ あるがままかな 深い霧の奥にあるものを想うのではなく、 晴れ渡って見えた山の美しさにただ感動したいものです。 あるかどうかも分からない心の幻想よりも、現実の山の美しさこそが本物です。 写真は物見山の松と景色。
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東雲の 衣触れたる 山裾に 仏息づく 芽吹き新たに 明け方、朝日や朝靄が樹木を音もなく撫でるたびに新緑が深まっていく様を観て、 悉皆成仏、この世のものは全て仏なのだなと、想ったのでした。 写真は遠くから見た妙義山
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黒瀧に 萌える緑と カルラ炎 一葉一枝に 仏宿りぬ 私の心の本尊として信仰している黒瀧山不動寺にて詠んだもの。 春めいてきたためか、境内やその周囲の山々の一枚の葉っぱ、一本の小枝からも生命パワーが発せられます。 そこには人のように微塵の悪意もなく、まるで悪のみを焼き尽くすという、 不動明王の背後で燃えさかるカルラ炎をくぐり抜けてきたかのようです。 緑とカルラ炎を「もえる」で掛けました。 写真は不動寺の滝に安置されている不動明王尊から見た景色。 SD110506 碧洲齋